アサヒグループ:インドネシアの飲料水事業譲渡契約締結
2013.11.18
アサヒグループHDは、インドネシアのTB社グループから容器入り飲料水事業を譲り受けた。シンガポール子会社のるAsahi Group Holdings Southeast Asia Pte. Ltd.(「AGHSEA社」)とPT Indofood CBP Sukses Makmur Tbk.(「ICBP社」)との間のインドネシア清涼飲料事業合弁会社であるPT Asahi Indofood Beverage Makmur(「AIBM社」)及びPT Indofood Asahi Sukses Beverage(「IASB社」)が、PT Multi Bahagia(「MB社」)との間で設立した、PT Tirta Sukses Perkasa(「TSP社」)及びPT Tirta Makmur Perkasa(「TMP社」)とPT Tirta Bahagia(「TB社」)グループ事業会社22社(「TB社グループ」)との間で、インドネシアでの容器入り飲料水事業の事業譲渡契約を締結したものだ。
同グループは、2012年9月に大きな成長の可能性が見込まれるインドネシア清涼飲料市場で強固な事業基盤を確立するため、シンガポール子会社AGHSEA社とICBP社の間で、清涼飲料製造会社であるAIBM社(出資比率は、AGHSEA社51%:ICBP社49%)及び清涼飲料販売会社であるIASB社(出資比率は、AGHSEA社49%:ICBP社51%)を設立した。
同合弁会社では、嗜好や消費スタイルなどの現地調査の実施および、工場設立と製造準備を進めており、2013年中には「お茶」のカテゴリーで新商品の発売を予定している。2014年以降には「コーヒー」「機能性」のカテゴリーでも商品を展開する予定である。
またAIBM社とIASB社を通じ、2013年9月にインドネシアのペプシボトラーであるPT Prima Cahaya Indobeverages(旧社名:PT Pepsi-Cola Indobeverages)を買収し、ペプシブランドの炭酸や果汁といった商品を品揃えし、総合飲料メーカーとしてのポートフォリオを強化してきた。
TB社グループの飲料水事業の資産を譲り受けることで、インドネシア清涼飲料市場での最大の市場である容器入り飲料水市場へ本格的に参入することを目的とする。TB社は1986年に設立されて以降、主要ブランド"Club"を中心にインドネシア全土で容器入り飲料水事業を展開しており、インドネシア国内に19の工場・22のグループ会社を有し、近年急速に業績を伸ばしている。インドネシアでは第2位の飲料水事業会社である。
また中間所得層の増加も見込まれる中、国内の飲料水市場は、年平均約15%で需要が伸びており、インドネシアは非常に重要な潜在的成長市場であると考えられている。
インドネシアの清涼飲料市場のあらゆるカテゴリーで、強固な事業基盤を獲得することにより、今後も既に強固な事業基盤を持つオセアニア地域及び中国、マレーシアと併せアジア・オセアニア全域での事業強化を図りたい考えである。