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キユーピー:グリーンメッセージが始動

2013.12.03

n_20131203_03.jpg キユーピーは、全国農業協同組合連合会(全農)と合弁で設立を予定していた業務用サラダ野菜メーカー「株式会社グリーンメッセージ」(「グリーンメッセージ」)が2013年12月3日、正式に発足した。代表取締役社長には同社の林素彦が、常務取締役には全農の生駒泰正が就任している。
 国内の野菜消費は内食から中食・外食へのシフトが進んでおり、野菜消費の中に占める加工・業務用向けの割合は増加している。グリーンメッセージは、同社の生産技術力と品質力、そして全農の野菜調達力という両者の強みを最大限に生かす合弁会社である。
 単に野菜をカットして供給することを意図して設立されたわけではなく、レタスやキャベツなどのサラダ野菜を中心に扱い、独自の技術力、商品開発力、品質力などを磨いて市場に貢献する、「業務用サラダ野菜メーカー」として活動していく考えである。
 特に「野菜にやさしい」技術を追求し、野菜の鮮度とおいしさを損なわない生産プロセス、産地からユーザーまでを低温・短時間で結ぶ「コールドチェーン」等に磨きをかけていく予定である。また工場は「想いをつなぐ野菜工場」として、ユーザーや野菜生産者が見学できることを意識した設計予定である。主な販売先は外食産業、CVSベンダー、惣菜メーカーなどを想定している。
 原料調達では、国内の野菜生産者が安定的な販売先および収入を確保することを念頭に、契約産地作りに取り組んでいく考えである。安定した野菜の生産と供給が、野菜生産者と消費者の距離を縮めることで、ひいては消費者とともに生き続ける農業の実現につながると考えている。