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カゴメ:トルコ非連結関連会社の株式を取得

2013.12.11

 カゴメは2013年12月10日、イスタンブールで29%出資の非連結関連会社のTat Tohumculuk A.S.(TAT種苗社)の株式を追加取得し、連結子会社とした。
 TAT種苗社は、1987年にカゴメ向けトマト製品の輸出を行っていたTAT食品社を中心とするトルコ側と日本のカゴメとカネコ種苗、住友商事のJVとして設立された会社である。それ以来、TAT食品社ほかのトルコ国内向け種苗販売および、カゴメやカネコ種苗に対する野菜種子の生産供給などを行ってきた。
 トルコでは加工用トマト種子販売1位であり、またNursery(育苗)事業でもトルコで先駆け的存在である。トルコ国内に80社程度あるNurseryの中で第4位、加工用トマトNurseryの中で第2位の規模となっている。
 日本側の他株主とも各社の株買い増しについて協議しており、TAT種苗社を重要な生産拠点の一つと位置付けているカネコ種苗社との間で、同社が買取る51%分のうちの出資比率5%相当分を、買収価額と同じ株価でカネコ種苗社に譲渡することを基本合意している。
 同社は、種苗生産から農業や加工、販売というリソースを垂直統合で保有し、トマトに関する商品やサービスを総合的に提供する「トマトのワンストッププロバイダー」を目指している。2013年9年月に発表した米国United Genetics Holding LLC(UG社)の子会社化で、垂直統合型バリューチェーンの最上流の種子事業のグローバル展開を本格的に開始する。
 TAT種苗社は、UG社の世界に200社弱あるディストリビューターの中で取扱高2位の重要取引先であり、特に今後の種子市場の大きな成長が見込まれる中東、アフリカ、CIS、東欧諸国への販売に地理的優位性がある。また新種子開発のための遺伝資源や技術資源も保有している。
 今後は、UG社とともに同社グローバル種苗事業の中核的資源として、新品種開発、採種、販売等の基地として多面的に活用していく考えである。