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ニュースフラッシュ

GEPPIA:欧州包装トレンド白書を発刊

2014.01.14

n_20140114_05.jpg GEPPIA(Packaging and Processing Machinery Trade Association)はこのほど 、「Packaging Trends: The future of manufacturing」との白書を発行した。GEPPIAはフランスのプロセス・包装機械製造業者団体である。同白書は約20人のエキスパートおよびネスレ、コカコーラ、ロレアル、ペルノ・リカ?ル、カルフールなどの国際的な大企業の協力のもと作成されたものだ。包装・梱包業界の主要なトレンドを紹介したものである。
 同白書の中では、大手消費材関係者、大手流通、包装・梱包業界のエキスパートにより、欧米企業での包装トレンドが語られている。たとえば環境に対する影響の低減や食糧の浪費の回避、消費者メリットの保護、原料の節減、材料の最適化など、「付加価値を最小のコストで実現する」(コカコーラ)必要性などである。
 一方で包装は販促に供するものであり、センスや消費者とのつながりを創出することで好感度を高める役割が重視される。「包装によりプレミアム化すること」の必要性について提言する企業もあり、たとえばペルノ・リカールなどによる特定のカテゴリーの消費者(シニア層など)に適合した包装の考案もみられる。
 また、「経済的で、環境に優しく、マスコミ受けも良くなければならない」インテリジェントパッケージなども注視されている。食料品、化粧品、医薬品ではトレーサビリティが顧客とのインタラクティビティを志向する主な開発軸となっている(ロレアル)。
 偽造防止対策でも重要な役割を果たすことができるとの見方がある。逆説的な見方では、包装ではこのような高度化の反面、素材性やコストなどによる段ボールの利用も見直されている。
 包装機械では増大する一途の顧客の要求に応えるべく、エルゴノミクスの改善およびインテリジェント・マンマシンインターフェースの開発、並びにフレキシビリティの向上が図られている。ある業界関係者は「よりシンプルで、清掃しやすく、人間工学的に優れ、信頼性の高い機械を設計する必要がある」と指摘する。
 基本的に、パッケージング開発に関する優先事項は地域ごとに異なっており、いくつか例を挙げれば、北米では製薬業界向けユニットドーズ(使いきり包装)の台頭、アジアではインテリジェントプリンティング、フレキシブル包装の進展などが挙がられる。
 
(※)英語:www.packaging-trends.com、仏語:www.tendances-packaging.comはダウンロード可能。ペーパー版は英語http://www.amazon.co.uk/gp/product/295459900、仏語(http://www.amazon.fr/dp/2954599006をWebでAmazonから購入(21×15cm)できる。