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ニュースフラッシュ

三菱樹脂:インドネシアに透湿性フィルムライン新設

2014.01.23

n_20140123_04.jpg 三菱樹脂は、主に紙おむつのバックシートとして使用されている透湿性フィルム「KTF」で、需要の伸長が見込まれるインドネシアで事業展開するため、同事業では初めてインドネシアに製造ラインを設置することを決定した。ポリエチレンに炭酸カルシウムを加えて延伸することで微多孔を形成した透湿性フィルムである。
 水蒸気は効率的に通しつつも、水滴は通さないという特長を生かして紙おむつや生理用品などの衛生材料に用いられている。同社グループは、水島製造所(岡山県倉敷市)及び台湾の太洋製膜股份有限公司に「KTF」の製造拠点を構え、日本及び台湾を中心に販売してきた。
 著しい経済成長を背景に生活水準が向上しているインドネシアでは、より快適でムレにくい紙おむつの需要が高まり、高品質な透湿性フィルムが求められている。
 そうした状況の中、同社はポリエステルフィルムの製造販売を行うグループ会社のPT. MC PET FILM INDONESIAが拠点を置くインドネシア・メラクの工場建屋内に「KTF」の製造ライン(生産能力:2億4000万平方メートル/年)を新設することにしたものだ。投資額は約15億円で、2015年上期の営業運転開始を予定している。
 今後、同社は透湿フィルムの飛躍的な需要の増加が見込まれるアジアで、さらなる生産能力の増強を検討していく考えである。