日清食品:フレンテと香港で菓子販売の合弁会社設立
2014.02.02
日清食品HDの子会社の日清食品有限公司は、持分法適用会社であるフレンテと合弁会社を設立し、香港のスナック菓子の事業を開始することを発表した。海外展開を重要な成長戦略の一つと位置付け、世界18ヵ国に51のインスタントラーメンの生産拠点を構え、その製品は80ヵ国以上で販売されている。
香港では、「出前一丁」や「合味道」などを中心にインスタントラーメン市場で圧倒的な地位を占め、袋麺は約6割、カップ麺は約8割のシェアを有している。フレンテは、台湾子会社である台湾湖池屋が湖池屋ブランドのスナック菓子を販売し、米国やシンガポール、マレーシア等への輸出も手掛けて売上を拡大している。
タイでも現地大手企業グループのThai Charoen Corporation Groupの傘下である消費財大手Berli Jucker Public Co.,Ltd.と業務提携して「カラムーチョ」を展開し、さらなる海外展開のために新たな海外拠点を検討していた。同社とフレンテは2011年に業務・資本提携し、開発・マーケティング・調達・生産・営業などで協働を進めている。
今回、海外展開でのシナジー効果、経済成長性、市場の潜在性等を検討し、香港で合弁事業を立ち上げることにしたものだ。香港・マカオではスナック菓子市場が伸長していることから、食品カテゴリーで強い販売力とマーケティング力を持つ香港日清と、スナック菓子の開発力と製造ノウハウを持つ湖池屋を傘下に有するフレンテの強みを掛け合わせることで、香港・マカオでのスナック菓子市場を開拓するものだ。