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日清製粉:トルコで乾パスタの合弁会社設立

2014.02.02

 日清製粉グループ本社は、グループ加工食品事業の基幹製品群であるパスタの生産体制を強化し、事業拡大を実現するために子会社である日清フーズとともに丸紅及びトルコ共和国最大のパスタメーカーであるNuh'un Ankara Makarnasi Sanayi Ve Ticaret A.S.(ヌフン・アンカラ社)との間で、トルコ・アンカラ県に合弁会社(年間生産能力1万8000トン)を設立した。
 同社の工場稼働に伴い、国内の乾物パスタ生産拠点の1つであり、日清フーズの連結子会社であるマ・マーマカロニ・神戸工場の生産を停止する。併せて、マ・マーマカロニ神戸工場に冷凍食品新工場を建設する。
 トルコは、良好な気候条件と豊かな土壌に恵まれ、小麦をはじめとした穀物、野菜、果物など多様な農産物の産地として知られ、特にパスタの原料となるデュラム小麦については世界有数の産地であり、その発祥の地とも言われている。
 地理的にもヨーロッパとアジアの間に位置し、中東諸国やロシアに隣接し、アフリカも近隣であることから、世界各国への重要な輸出拠点として注目される。日清フーズは、日本のパスタのトップメーカーとして、これまで国内ならびに米国を拠点にパスタの生産を行ってきた。
 今回、合弁事業によりトルコに第3生産拠点を構えることで、グループの中核であるパスタ事業を強固なものとなる。合弁会社を拠点とし、その立地上の優位性を生かすことで、国内マーケットに止まらずヨーロッパやアジア、そしてアフリカなど海外のマーケットに対するパスタ製品の販売を強力に推進していく考えである。
 また冷凍パスタは、高品質で簡便性に優れる点が幅広い世代から支持され、近年市場は大きく伸長している。日清フーズは、平成5年に家庭用冷凍食品市場へ参入して以来、冷凍パスタのリーディングカンパニーとして、「マ・マー」「青の洞窟」等のブランドで国内冷凍パスタ市場を創造し、その発展を牽引してきた。
 これからも安全・安心で高品質の製品を提供し、拡大し続ける市場のニーズに応えるため今回、マ・マーマカロニ神戸工場に高能力・最新鋭の冷凍食品新工場を建設(総工費約28億円)するものだ。新工場建設により、冷凍パスタの生産・供給体制を強化することで、グループが成長分野と位置付ける冷凍食品事業の更なる拡大を図っていく考えである。