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ニュースフラッシュ

盛田:天然醸造蔵しょうゆ使用

2014.02.13

n_20140213_03.jpg 盛田は、マルキンブランドから天然醸造蔵シリーズの第2弾として「マルキン かつおつゆ」(200ml、希望小売価格:399円・税込)を、2014年2月24日から発売する。香川県・小豆島の天然醸造蔵しょう油に、鰹の産地として有名な鹿児島県・枕崎産の鰹節、さばぶし、北海道・日高産の昆布、椎茸などの旨味を合わせた贅沢なつゆである。
 天然醸造蔵しょう油ならではの、まろやかな風味を生かした上品な味わいに仕上げている。天然醸造蔵しょう油とは、しょう油もろみに人為的な菌の添加や温度の調節をせず、木桶で発酵・熟成させ、四季の自然の温度変化と蔵や木桶に棲みついている自然の菌の助けを借りて造られるしょう油の醸造法である。
 20世紀にしょう油の製造方法の近代化・工業化が進む以前は一般的な製法でしたが、現在天然醸造蔵しょう油は国内のしょう油の流通量の1%程度まで減少している。
 同社のしょう油が作られる盛田の小豆島工場には、100年以上も大切に使われている杉の木桶約300本以上を有する、日本最大級のしょう油の天然醸造蔵がある。国の登録有形文化財に指定されている天然醸造蔵の年間の製造能力は1,500kl以上で、全国の天然醸造蔵しょう油製造能力の約15%に当たる。
 同商品に使われている天然醸造蔵しょう油は、四季を巡ってじっくりと仕込まれるため、角のないまろやかな味わいになるとともに、木桶や蔵に棲みついた多くの自然の菌が発酵・熟成を助けることで複雑さと奥行きが生まれる。天然醸造蔵しょう油の味わいは、蔵に棲みつく菌の個性によって作られるため、蔵独自の風味となる。
 小豆島工場は、約20軒のしょう油蔵がひしめき、「醤の郷(ひしおのさと)」と呼ばれる地区にある。醤の郷では、現在全国で2,000本余り現存しているといわれる。しょう油の仕込みに使われる30石(約5,400L)の木桶のうち、1,000本以上が現役で使用されている。
 特殊な技術が必要となる大きな木桶を作ることのできる職人は全国んも乏しく、新たな木桶の製造は非常に難しくなっている。醤の郷では、伝統的なしょう油の味わいと製法を次世代に伝えるため、自然の力を借りながら手間を惜しまぬしょう油造りを行っている。