ハイデルベルグ:XL75アニカラーの製造開始
2014.02.20
ハイデルベルグ社は、ウィスロッホ工場でスピードマスターXL75アニカラーシリーズの製造を開始した。小ロットおよび極小ロット向けのキーレスインキング菊四裁判印刷機スピードマスターSM52アニカラーの販売が好調なことから、同技術を菊半裁サイズに拡大し、販売するものだ。
このXL75アニカラーはdrupa2012でデビューし、商印とパッケージの印刷会社でのフィールドテストを順調にクリアしてきた。印刷開始から安定したインキの供給ができ、わずか20?30枚の損紙で印刷が可能である。これは、従来に比べ最大90%の損紙削減を可能にし、飛躍的な環境性能を向上させるものである。
またスピードマスターSX52やXL75アニカラー、そしてデジタル印刷機ライノプリントC751/C901は、極小印刷やバリアブル印刷などで費用対効果の高い生産および幅広いポートフォリオを提案する。顧客のビジネスモデルのニーズを満たすため、デジタル印刷システムと生産性の高いオフセット印刷技術を組み合わせることができ、最適なソリューションを提供できる。
商業印刷やパッケージ印刷会社で需要の高い、菊半裁サイズに対応最初のスピードマスターXL75アニカラーはすでに、ドイツやスイス、オランダの商業印刷・パッケージ印刷会社へ納入されている。その中には2013年からスピードマスターSX5アニカラーを使用している、最先端のウェブtoプリントの印刷会社もある。
コーティングユニット付のスピードマスターXL75アニカラー4色機の導入で、さらに多くの仕事を可能にすることが期待される。他にもスピードマスターXL7アニカラーにより、小ロットでコスト効率の高い生産を可能にした医薬品パッケージの印刷会社に納入されている。
顧客の多くが同社の自動化や柔軟性、高い汎用性や高い品質、またその生産力を評価している。なおスピードマスターXL7アニカラーの両面印刷機は、2014年秋の案内予定である。プリントメディアセンターと米国でデモンストレーションを実施し、プリントメディアセンターではXL7アニカラーを設置し、実際に機械を公開する幾つかのイベントを開催する予定である。
2014年3月中旬に開催が予定される"InfoDay"と呼ばれる商業印刷向けの特殊印刷を紹介するオープンハウスや、北米・アトランタにあるUSAのショールーム"プリント&パッケージ・テクノロジーセンター"にも機械を展示し、デモンストレーションを予定する。
(写真1)ハイデルベルグ社プリントメディアセンター。デモンストレーションを行うスピードマスターXL75アニカラーが展示。
(写真2)究極に短い前準備時間、最小限の損紙、そして高い生産性がスピードマスターXL75アニカラーの特長。
(※)アニカラーのビデオ映像(InformationAnicolor.)