サントリー:中国で飲料会社と合弁会社を設立
2014.03.24
サントリー(中国)ホールディングスは、中国の飲料会社・中国匯源果汁集団有限公司と合弁会社を設立することで合意し、2014年3月20に契約調印した。今回は、中国本土全域(香港・マカオ特別行政区を除く)でサントリーブランドの飲料商品の販売拡大を図ることで両社の意向が一致したものである。
サントリー中国傘下の飲料販売会社「三得利(上海)食品貿易有限公司」を母体として新たに合弁会社を設立したものである。出資比率は両社ともに50%とし、董事の過半数をサントリー中国より派遣する。
同合弁会社がサントリーブランドの事業主体となるが、詳細は今後両社の協議で決定される。サントリーブランドの中国全域での展開を進めるにあたり、中国全域に強固な地盤を保有する匯源果汁と一体となってサントリーブランド商品の新たな供給体制を築いていく意向である。
そのため、サントリー中国傘下の飲料製造会社「三得利(上海)食品有限公司」を匯源果汁に譲渡するとともに匯源果汁の株式の一部を取得し、両社の総合的かつ強固な提携関係を構築する。サントリーグループは、中国で1984年からビール事業を開始、清涼飲料事業は1995年にスタートした。
現在は「三得利烏龍茶」「三得利利趣拿鉄(リッチラテ)」などの主要ブランドを上海および北京で展開し、高い人気を獲得している。一方、匯源果汁は、中国で1992年に飲料事業を開始した中国屈指の果汁、野菜ジュースメーカーで、"匯源"ブランドは、現在中国でもっとも認知されている果汁ブランドの一つといわれる。