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ニュースフラッシュ

「FOOMA JAPAN 2014」666社が出展

2014.04.25

n_20140425_01.jpg 日本食品機械工業会は2014年6月10日?13日の4日間、有明・東京ビッグサイトで「食の未来を探しに行こう。」をテーマに、第37回目となる「FOOMA JAPAN(国際食品工業展)2014」を開催する。今回は、国内外から666社の出展をみて28072?規模での開催となる。
 "アベノミクス効果"が喧伝されてきたわりに、前回開催に比べ出展社と規模ともに若干減少したかたちとなる。とはいえ食品機械を中心に、原料処理から製造・物流に至るまで、食品製造プロセスのあらゆる分野の企業が一堂に集結するアジア最大級の"食の技術"の総合トレードショーである。
 今回も場内では食品製造プロセスの効率化と自動化を図るための最新鋭の製品や最先端テクノロジーの展示や、製品のデモンストレーションが積極的に行われる。また恒例となる出展社による自社の製品・技術・サービスなどのプレゼンテーションセミナーや、各大学および研究機関による研究発表やシンポジウムなどが併催される。
 今後の景気浮揚への期待感は依然強く、その意味で4月からの消費増税の影響をにらんだとはいえ、"減少"というよりは次のステップへと進むプロセスでの"淘汰"が始めったとみるべきであろう。今回の展示で、その傾向は特に包装分野に表われていると感じている。
 もちろん「FOOMA」に限ったことではないが、食品関連の展示会では新規企業の出展が増える傾向にあり、そのわりにトータルの開催規模は増えず、むしろ縮小傾向にあるといえる。言いかえれば出展社の新陳代謝が活発化してきているわけである。
 それは、かつてない社会構造の変化とグローバル化を認識し、柔軟に対応していく意志を持つか否かにかかっている。そうした"意識の差"が展示会の内容にも如実に表れ始めたということである。知の戦国時代の到来といえる。従来の考え方や体制から脱し、新たな価値観のもとに多様なニーズに応えられるかが大きな焦点である。
 
◎出展内容に表れる企業姿勢
 今回も、そうした出展企業の意志と挑戦の"差"が内容の随所に表われているに違いない。その見どころの1つが、24時間連続稼働の高速搬送ロボットや高性能な画像処理機能を搭載したロボット、多様な商品形態に対応する包装ロボットなど、進化するロボットのデモンストレーションである。多様化でのキーワードは包装であり、その点で出展分野の中でも包装・充填は高い伸び率を示している。
 出展社の分野別構成比では、「食品製造・加工」が31.6%と最も多いが、前回よりも伸びている。次いで「包装・充填」が18.20%で、依然堅調な高い伸び率を占めいている。「設備機器・技術・部品」13.7%、「衛生対策・管理」8.0%、「原料処理」6.9%、「保管・搬送・移動」5.8%、「計測・分析・検査」5.0%、となる。
 展示と併催される多彩な行事として例年好評の「アカデミックプラザ」の他に、輸出に関心を持つ企業に対して「グローバルスペース」を設けて、海外機関や駐日外国大使館などが各国での最新情報を提供する。また「日食コーナー」では、国際規格に対応した制御盤モデル(国際規格対応と北米UL規格対応)を展示する。
 「ビジネスフォーラム」では今回、服部栄養専門学校理事長の服部幸應氏と料理評論家の山本益博氏とが「和食の未来」をテーマに、対談形式で講演する。毎回好評な「アカデミックプラザ」や「EHEDGセミナー」「AIB FOOMA特別講演会」「美味技術学会シンポジウム」などが開催される。
 2014年4月1日から公式ホームページで入場料が無料になる「事前登録」を受け付けるとともに、事前に登録をした上で来場した方の中から抽選で合計2000人に「公式ガイドブック2014食品機械・装置バイヤーズガイド」(定価1,500円)をプレゼントされる。
 
【挨拶】櫻澤誠氏(「FOOMA JAPAN 2014」実行委員会委員長)
 「FOOMA JAPAN」は、食品製造プロセスのあらゆる分野を網羅したアジア最大級の「食」の総合トレードショーとして着実に成長してきました。経済状況に大きく左右されることなく、例年10万人規模の安定した集客を誇り、出展社からもその効果において高い評価をいただいています。
 37回目となる今回は出展社数が666社となりました。「FOOMA JAPAN」は、特定の分野に集中することなく、「食」に関わるすべての分野を網羅した他に類をみない食品機械の総合展示会です。新製品・新技術の発表の場として、高い期待を多くの関係者から寄せられており、主催者一同身の引き締まる思いです。
 昨今、内需では「アベノミクス」効果とともに、産業競争力強化法の施行等により、設備投資への環境も整備されつつあります。世界市場でも日本の「食文化」と「食品機械」に対する評価と関心が高まっており、それを裏付けるように海外からの来場者も増加しています。こうした状況に鑑み、今回開催では海外来場者の利便が高まるような企画も展開してまいります。
 テーマに「食の未来を探しに行こう。」を掲げ、市場や消費者のニーズである「食の安全・安心」を担保した上で、最先端のテクノロジーや製品、サービスの展示を通じて食品の未来を切り拓いてまいります。なかでも食品製造プロセスの効率化・自動化は食品ビジネスでは関心の高いテーマであり、展示でも実機デモンストレーションを通じた提案がみられます。
 食品ビジネスにかかわる方々の情報収集の場として、出展社プレゼンテーションをはじめ豊富なテーマによるセミナーを設けています。私たちは、出展社と来場者の信頼に応えうる質の高い展示会を目指し、食品関連業界の多くの方々のビジネス成功の契機となるよう最大限の努力をしてまいります。