アサヒグループHD：マレーシア乳製品会社の買収
2014.04.12
アサヒグループHDのシンガポール子会社であるAsahi Group Holdings Southeast Asia Pte. Ltd.（AGHSEA社）が、Etika International Holdings Limited（エチカ社）から、エチカ社の東南アジアでの乳製品関連事業各社の発行済株式の全部を取得する。
同社グループは、東南アジアを中心とした海外ネットワークの拡大を目指しており、マレーシア飲料市場での拠点確保と東南アジア市場全体への進出の足がかりとして2011年11月にペルマニス社を買収し以降、東南アジアでの事業の拡大を図ってきた。
インドネシアで清涼飲料の製造及び販売を行う合弁会社の設立をはじめ、タイでの「カルピス」ブランド飲料製品の合弁会社の設立、インドネシでの飲料会社の買収と容器入り飲料水の製造及び販売を行う合弁会社の設立、ミャンマーでの炭酸飲料の製造及び販売を行う合弁会社の設立などである。
新たにエチカ社乳製品関連事業を買収することで、東南アジア飲料事業の基盤をさらに強化することを目的とし実行するものである。マレーシアをはじめ東南アジアでは、古くからコンデンスミルク等の乳製品がその飲食文化に深く根付いており、今後も安定的な市場の成長が見込まれている。
エチカ社乳製品関連事業は、"Dairy Champ"（コンデンスミルク）及び"Goodday"（ロングライフミルク等）を主力ブランドとして、マレーシアのコンデンスミルク・エバミルク市場でシェア第2位（2013年）の実績を誇る。Dairy Champブランドは広く浸透しており、LLミルク等では、Gooddayブランドが同国でプレミアムブランドとして広く認知され、順調にシェアを拡大している。
ベトナム及びインドネシアでも乳製品事業を展開しており、マレーシアで先に買収したペルマニス社をはじめとする、同社グループ各社との連携によるシナジー効果の実現により、強固な基盤を持つ中国やオセアニアとあわせ、アジア・オセアニア全域での飲料事業の成長を目指していく考えである。
