味の素:欧州と米国で食品添加物認可を取得
2014.05.28
味の素は、新甘味料「アドバンテーム」について欧州委員会と米国食品医薬品局(FDA)の食品添加物認可を取得した。(欧州委員会の認可取得は2014年5月14日、FDAの認可取得は2014年5月19日)同社が独自開発したアミノ酸系高甘味度甘味料で、砂糖の20,000?40,000倍の甘味度を持ち、味質の改善やコストダウンなど、食品や飲料など幅広い分野に新しい価値を提供する。
「アドバンテーム」は、フレーバーの安全性評価制度である米国FEMAGRASを2010年6月に取得し、米国やFEMAに準拠しているアセアン・南米各国で、風味を増強させる風味改良剤(Flavor Modifier)として、既に販売されている。
今回の、欧州委員会およびFDAの食品添加物認可取得により、多目的に使用できる甘味料として、卓上甘味料や焼き菓子、ソフトドリンク、デザート、ジャム、チューインガムなど、幅広い食品に使えるようになる。なお、日本国内でも食品添加物の認可申請中で、認可取得後に国内でも販売を開始する予定である。
健康志向の高まりなどにより、高甘味度甘味料の市場は全世界で年々約2?3%伸びている。これに合わせて高甘味度甘味料の種類も増え、様々な特性の甘味の実現が可能になるなど、選択の幅が広がっている。
同社では、「アドバンテーム」を「アスパルテーム」に続く素材として活用し、独自性のある製品開発と販売を行うことで甘味料事業の製品構成の拡充と事業規模の拡大を図りたい考えである。
(※)FEMA(Flavor and Extract Manufacturers Association)米国のフレーバー業界団体。