• ニュースフラッシュ
  • ワールドビュー
  • 製品情報
  • 包装関連主要企業
  • 包装未来宣言2020

トップページ > ニュースフラッシュ > 日本製粉:福岡工場に2万トンの原料サイロ新設

ニュースフラッシュ

日本製粉:福岡工場に2万トンの原料サイロ新設

2014.06.26

 日本製粉は、かねて計画の箱崎埠頭に立地する福岡工場に原料サイロ(2万トン)を新設する。製粉事業のさらなるコスト競争力強化を図るため、約100億円を投じて自社原料サイロの備蓄能力を10万トン引き上げ、30万トンとする一連の計画の1つである。
 同社では既に2012年10月に神戸甲南工場の製粉ラインの増設および原料サイロ(2万3000トン)の新設しており、2014年3月には千葉工場原料サイロ増設(2万5000トン)を計画通り実施・完工した。この後は神戸甲南工場(第2期)、知多新工場と順次着工の予定であり、完成後は製粉企業として保有小麦サイロの収容力で業界トップとなる。
 福岡工場の製造能力は日産600トンであり、九州地区最大の小麦粉供給能力を有している。今回の原料サイロの新設は、その供給能力をさらに磐石な体制へと進化させるもので、小麦粉のさらなる安定供給につながるものである。また博多港サイロに隣接する東福製粉との経営統合の合意が成立しており、それと併せて九州地区での同社グループ製粉事業の拡大強化が図られる。
 現在、国内で消費される小麦の約90%は海外から輸入されており、2010年10月からは小麦の「国家備蓄」を政府から民間の製粉会社が肩代わりする制度に移行している。このため各製粉会社は、臨海地域に小麦を保管する自社サイロの増設が急務となっている。
 同社はこれまでも、大型臨海工場への集約化を順次実施しており、製粉事業のコスト競争力の強化を図ってきている。同計画もそれに沿った投資であり、今後ともさらなるコスト競争力強化を推進したい考えである。製粉事業には急速な環境変化が進んでおり、設備投資計画も加速させて行く方針である。