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ニュースフラッシュ

《編集部発》包装が演出する「プライドワッパー」

2014.07.17

n_20140717_01.jpg 米国・サンフランシスコの「BURGER KING」が限定バーガーのパッケージが話題になっている。「ゲイ・プライド」との言葉を知る人はいるだろうか。「レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー(LGBT)の人々が自己の性的指向や性自認に誇りを持つべきとする概念を表す言葉」である。
 その世界的なイベントを記念して、「BURGER KING」の人気バーガーである「ワッパー」の特別仕様パッケージである。その名も「プライドワッパー」だ。レインボーフラッグはLGBTの社会運動を象徴する旗であるが、そのレインボーフラッグを模した包装紙である。
 「ワッパー」は、これまでの「ワッパー」と何も変わらない。「プライド」と冠するのは、そのパッケージのゆえである。だが、世界中で話題と感動を呼んでいるのは、レインボーフラッグ模様だからというものではない。食べ終わって見ると、包装紙の裏面には何と「We are all the same inside(私たちみんな中身は同じ)」とのメッセージが記されている。
 まさしく「プライド」であり、レインボーフラッグが意味するところではないだろか。とはいえ、本誌が話題を紹介するのは「LGBT」だからではない。ここに(日本らしい)包装の真面目(しんめんもく)が躍如としているからである。
 「日本らしい」と付したのは、そうした情緒的な包装の使い方は日本的であって、むしろ欧米では機能的な追求が主だったからである。つまり日本的とはいえ、それは文化や習慣に根ざした日本人の感性によるもので、けして欧米人には理解できないものでない。それを証名する1つの事象である。
 
(関連動画)
https://www.youtube.com/watch?v=qBkAAortU_g