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月桂冠:低アルコール(10度)の純米酒

2014.08.29

n_20140829_01.jpg 月桂冠は、アルコール分控えめの日本酒「月桂冠 純米」(1.8L、900ml、参考小売価格1,310円、665円・税別)を、2014年9月8日から全国で新発売する。アルコール分が一般的な日本酒(13〜15度が中心)に比べて、「10度」と控えめの純米酒である。米麹の使用比率を通常よりも高め、専用酵母を使用することで米の旨みを引き出したものだ。
 そのため、アルコール分が控えめでも飲み応えのある味わいに仕上がっている。冷やしてまたは常温、燗まで幅広い温度帯で楽しめる。パッケージでは、中央に書家の武田双雲氏の揮毫による「純米」の商品名を大きく配し、「米」の文字は稲穂を連想させる黄金色としている。
 地模様は白色を基調とし、純米酒の米だけの純粋なイメージを訴求したものである。商品の特徴である「すっきり飲みごたえアルコール10度」と表記している。紙パック(1.8L)とスタンディングパウチ(900ml)の2種を採用し、パウチでは軽量で持ち運びや冷蔵庫への収納がしやすく、小さく折りたたんで廃棄しやすいなどの特長がある。
 凸版印刷の「エアホールドパウチ」で、パウチの背貼り(シール)部分の縦方向の空気を封入し、持ちやすさと注ぎやすさを付与している。使用中のパウチ自重による上部の折れがなく形状が保たれ、最後まで自立性を保つことができる。 
 日本酒のアルコール分は、1990年代前半までは「15度」が中心だったが、「13度」を中心とする「ソフトタイプ」が売れ筋となってきた。現在では「10度」へ低アルコール化する兆しが見られ、氷や水で割って焼酎が飲まれていることや、とくに若年層と高齢層での低アルコール志向が見られる。
 酒類市場全体でも低アルコールリキュールなどの普及でアルコール度数が下がる傾向にあり、アルコール分控えめの日本酒開発が進んでいる。アルコール分控えめで日本酒本来の風味を保つことは難しい課題で、味わいのバランスが崩れないよう技術的な工夫を施すなど、試行錯誤を繰り返しながら開発に取り組まれている。