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ニュースフラッシュ

東芝:植物工場で野菜の生産開始

2014.10.01

 東芝は、神奈川県横須賀市にある植物工場「東芝クリーンルームファーム横須賀」で野菜の生産を開始し、2014年10月下旬に出荷を開始する予定である。所有の遊休施設を活用し、無菌状態の閉鎖型の植物工場である。年間300万株のリーフレタス、ベビーリーフ、ホウレンソウ、ミズナ、ハーブを生産し、3億円の売上を目指す。
 生産される野菜は菌の侵入を制限したクリーンルームで育成され、雑菌による傷みが少なく長期保存が可能である。高い鮮度が長期的に求められるカット野菜やサラダ用をターゲットとし、スーパー、CVS、サラダ・惣菜販売店、飲食事業者などを中心に販路を拡大していく考えだ。
 植物育成向けに光の波長を最適化した蛍光灯、均一な温度・湿度の環境を実現する空調機器など最新機器が導入され、栽培状況を把握するための遠隔監視システム、梱包材などを消毒する除菌システム、半導体事業で培った生産管理技術など幅広い技術・ノウハウが活用されている。
 同社では、26年度中には海外に新たに大規模な植物工場を建設するとともに、植物工場向けの機器やシステムの販売を開始し、事業拡大を目指す。「みんなが健康でいきいき生活できる社会」を目指し、ヘルスケア事業を積極的にグローバルに展開している。
 今後もグループ内にある広範囲な技術を融合させる「ニュー・コンセプト・イノベーション」により、同社ならではの製品、サービスを創出するとともに、多様な販売ルートの確立により事業を強化していく考えである。