エスコ:クラウドベースのデジタルカラーサービス
2014.10.05
エスコグラフィックスとビデオジェット・エックスライトは、国内でのクラウドベースのデジタルカラーサービス「PantoneLIVE™」の今秋(2014年10月7日?10日に開催される「東京パック」で共同発表)から提供を開始した。包装サプライチェーン全体のパッケージ(ブランド)カラーの一貫性をもたらす新しいソリューションである。
プロセス(CMYK)が主流の商業印刷では色の標準化が進み、管理ツールなども用いられるようになってきたが、特色の使用が多いパッケージ印刷ではこれまでほとんど進んでいないとのことである。現状の特色のワークフローでの色合わせでは現物見本をベースとして担当者による経験値に依存しているという。
つまりブランドオーナーやデザイナー、プリメディア、インキ、印刷・コンバーターなど、包装サプライチェーンの各工程がそれぞれの誤差を有しているというわけである。x-rite/PANTONEの試算では総合色差が3.1ΔE(オリジナルの基準色からは1.3?1.8)ともなるケースもあるという。
「Pantone LIVE」は、そうした印刷変動を大幅に低減するサービスで、1ΔE以下にまで止めるという。印刷フレキソやグラビア、オフセットなどの印刷方式の違いだけに止まらず、インキの種類や紙器・段ボール、フィルムなどの素材による色差を修正できる。ただアルミについては今後サポートの予定である。