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ニュースフラッシュ

凸版印刷:間伐材使用の紙容器を開発

2014.10.22

 凸版印刷は、木材の生産地から容器生産に至るトータル管理による、間伐材使用の紙製容器を開発した。間伐材マークの認証取得にも対応したものである。
 第1弾として、セブン&アイ・ホールディングスが発売するプライベートブランド(PB)商品「セブンプレミアム 生きて腸まで届く乳酸菌入り のむアサイー&バナナヨーグルト」と「セブンプレミアム 春雨スープ(ワンタン、かきたま、坦々麺味)」の紙カップとして採用されている。
 セブン&アイとセブン-イレブン記念財団が2012年6月から開始した、日本の森林を育て国産木質材の利用を促進する「セブンの森プロジェクト」などで得られた間伐材を10%以上使用したものである。
 これは、「セブンの森」で伐採した間伐材を、同社の徹底したトレーサビリティ管理の下で原料となる木材チップに加工して製紙したものである。その用紙を紙容器として用いることで、「セブンの森」を育てPB商品の容器として活用するサステナブルな仕組みづくりに貢献している。
 これらの紙容器は、「セブンの森」で伐採した木材であることを証明する間伐材マークを取得しており、企業が保有する特定の森の木材であることを証明した間伐材マーク取得製品では、これが国内初となる。
 同社では、すでにセブン&アイと共同で、「セブンの森」の間伐材を含む国産材を30%以上使用した凸版印刷の紙製飲料容器「カートカン」を使用した、セブン&アイのPB商品「セブンプレミアム かしこく飲む 野菜と果実」を2014年8月に販売している。
 木材の生産地トレーサビリティから間伐材マークの認証取得までトータルでの管理の仕組みを開発したことで、間伐材の一定量以上の使用を証明する生産体制を確立している。これまでの「カートカン」に限らず、新たな紙容器の製造が可能になったものである。