キリンビール:2013年世界主要国ビール消費量レポート
2014.12.27
キリンビールは、インターネット上の仮想大学「キリンビール大学」を運営している。ビールの楽しさ・奥深さを伝えるべく2001年7月に開講したもので、美味しいビールの飲み方からビールに関する興味深いうんちくまで、様々な学部・施設があり24時間365日通学できるものだ。
今回は、世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と、最新の海外資料に基づき計171の世界主要国および各地域での2013年のビール消費量をまとめた(この調査は1975年分から統計開始)。
世界の総消費量は、約1億8881万kl(前年比0.5%増)で、28年連続の増加している。東京ドームをジョッキに見立てると約152杯分に相当となる。国別では、中国(前年比4.8%増)が11年連続で1位となる。
また韓国(前年比15.2%増)は21年ぶりに2桁増で、インド(前年比14.1%増)は2013年に引き続き2桁増となる。ベトナム(前年比7.3%増)は初めて上位10ヵ国にランクインした。
地域別では、アジア(前年比4.8%増)の構成比が34.8%となり、6年連続の1位である。アジアとアフリカ(前年比4.1%増)が全体の消費を牽引したかたちだ。中南米(前年比0.5%減)は10年ぶりのマイナスとなった。
2013年の世界のビール総消費量は、前年から約100万kl(大びん633ml換算で約16億本)増え、約1億8881万kl(前年比0.5%増、大びん換算で約2,983億本)で、28年連続の増加を記録している。東京ドームをジョッキに見立てると、約152杯分(東京ドーム1杯は約124万kl)に相当し、2013年から約1杯分の増加となった。
国別ビール消費量では、中国が2003年から11年連続で1位となった。また、ベトナム(前年比7.3%増)が初めて上位10カ国にランクインとなり、増加率では、上位25ヵ国のうち韓国(前年比15.2%増)とインド(前年比14.1%増)が2桁増となる。日本(前年比1.0%減)は7年連続で7位である。
《地域別ビール消費量》
アジア(前年比4.8%増)は、韓国(前年比15.2%増)、インド(前年比14.1%増)、ベトナム(前年比7.3%増)が貢献し、アフリカ(前年比4.1%増)も全体の消費を牽引した。中南米(前年比0.5%減)は10年ぶりのマイナスとなる。
ヨーロッパは、4位のロシア(前年比8.0%減)や13位のウクライナ(前年比8.2%減)など上位国のマイナスが影響し、前年比3.5%減となった。
国別1人当たりビール消費量では、チェコが21年連続で1位となった。上位35カ国のうち、2013年から消費量の伸びた国は5カ国である。日本は、アジアで韓国の46.2Lに続き43.1L、大びん換算で約68本(前年同様)という結果となった。
《図キャプション》
地域別では、アジア(前年比4.8%増)の構成比が34.8%(前年33.4%)に拡大し、6年連続で1位。1位のアジアは、2013年に引き続き韓国(前年比15.2%増)、インド(前年比14.1%増)、ベトナム(前年比7.3%増)などが牽引。
3位の中南米は、ブラジル(前年比2.0%減)、メキシコ(前年比1.9%減)など上位国が減少したものの、ベネズエラ(前年比3.2%増)などが牽引し、前年比0.5%減と微減に止まった。2013年は、オセアニアのみが前年割れとなったものの、2013年は、ヨーロッパ(前年比3.5%減)、中南米(前年比0.5%減)、北米(前年比1.4%減)、中東(前年比7.4%減)と、昨年より多くの地域がマイナスに転じた。
(※)日本の消費量については、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計。前年実績が2014年の調査で変更になった国については、変更した数値で前年比を算出している。前年の世界総消費量も最新の値に変更している(1億8737万kl → 1億8782万klへ変更)。
(出典)各国ビール協会などへのアンケート調査。The Barth Report Hops 2012/2013(BARTH−HAAS GROUP)、2014 Beer Market Insights Reports(Canadean Ltd.)、2013年度から調査データ会社をERC GroupからCanadean Ltd.へ変更したため、過去レポートと数値が合致しないこともある。