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ニュースフラッシュ

アストラゼネカ:米原の包装工場の設備拡張

2014.12.26

 アストラゼネカは、滋賀県・米原市の包装工場に対し5,000万米ドル以上を投資し拡張する意向である。これにより、迅速に拡大するパイプライン化合物の上市に向けた生産能力の増強を図る考えである。
 拡張工事は、2015年3月から着工予定で、倉庫を含むマテリアル・ハンドリングエリア(物流業務設備)を設置後、包装工場棟、事務QC棟の拡張・増設と段階的に行う計画である。それにより延べ床面積は1万5,800平方メートル増床となる予定だ。
 同社のパイプラインは迅速に進捗しており、現在第3相・申請中の新薬候補は14に上り、2015?2016年には14?16件の承認申請および8?10件の承認が期待される。2023年までには、年間450億米ドル超の売上達成を目標とする。
 同社では、国内市場を成長基盤のうちの1つとして注力している。代表取締役社長のガブリエル・ベルチ氏は、「日本は重要な市場として期待されているため、この1年間で、大阪本社移転、営業要員の増員に加え、米原工場の拡張への投資が決定されました。18ヵ月の間で医薬品企業の営業売上ランキングで12位から8位に順位を上げ、さらに着実に成長を続けています。米原工場拡張に対する投資は、日本も開発に参加するパイプラインにある新薬候補の可能性を確実なものとし、これからもさらなる成長を遂げるための重要な布石です」と語る。
 執行役員オペレーション本部長の二クラス・ウェスターオルム氏は、「米原工場では、日本で販売している循環器・代謝疾患、オンコロジー、消化器、炎症・自己免疫、感染症、ニューロサイエンス領域の部分の製品の包装および品質管理を担っています。今回米原工場を拡張し、生産能力を強化・安定化することによって、今後の日本の患者さんのニーズに応えていくことができることを大変喜ばしく思います」と述べる。
 米原工場は、1997年に医薬品卸売一般販売業許可および医薬品製造業/輸入販売業許可を受けて1998年に設立、包装作業を開始している。2001?2002年にかけて拡張工事を実施し以来、サプライチェーン・リーダーシップ、成長への回復、良好な職場環境を戦略の3本柱として、国内で販売するすべての製品包装と安定した製品供給で、国内での販売の根幹を支えてきた。