ハイデルベルグ:クラウド型Web受注システム
2015.02.16
ハイデルベルグ・ジャパンは、印刷会社向けのクラウド型のWeb受注システム「"P"Cloud」の販売を、2015年2月から開始している。電話やFAX、メールなどで行われている印刷物の増刷注文をWeb化するクラウド型の受注システムである。
経済産業省の「電子商取引に関する市場調査」によれば、国内でのネット通
販の市場規模(2013年)はBtoCで11.2兆円(前年比17.4%増)、BtoBで186兆円(前年比4.4%増)と年々大きく拡大している。そのような状況のなか、ホームページやSNSなどのWebメディアをビジネスに活用してゆくことは、必要不可欠になってきている。
既存顧客を対象とした印刷ビジネスの一部(増刷注文や名刺など)をWebで行うことは、顧客の囲い込みや受注案件の取りこぼしを防ぐことにつながる。「営業マンに電話しても、なかなかつながらない」「電話だと聞き間違いがある」「メールだと返事が遅い」といった不満や不安を解消して、顧客の満足度を高める効果もある。
印刷会社の営業マンも新規顧客の獲得や提案型営業など、本来、取り組まなくてはならない受注促進活動により多くの時間をかけられるようになる。一方でBtoBのWeb受注システムを自前で構築する場合、大がかりなシステム構築となり、高額な設備投資になる。
「"P"Cloud」は、クラウド型のため、少ない初期投資費用と月額利用料でWebによる受注窓口がつくれるというものだ。プリネクトプリプレスマネージャーを導入済みの顧客であれば、「"P"Cloud」の受注情報から生産指示データを生成して、各工程に自動的に転送できる。
刷版の自動出力はもちろん、リコーのデジタル印刷機を接続すれば、印刷・加工まで完全な自動生産が可能となる。またJSPIRITS のプリントサピエンスに「"P"Cloud」の受注情報を取り込んで活用することもできる。
「ホームページをもっと活用したい」「Webの受注窓口が欲しい」「増刷の仕事が多く、効率化を図りたい」「営業効率をもっと上げたい」「既存顧客との関係を強化したい」「将来の自動化に備えたい」といった印刷会社の様々な課題を解消するクラウドサービスとなる。
《写真》商品カテゴリーは自由に設定・登録・削除が可能。
(例:名刺/フライヤー・リーフレット/冊子)