アサヒビール:東京都一部エリアで共同配送
2015.04.22
アサヒビールとキリンビールとサッポロビールは、物流部門での環境負荷の低減および3社の業務効率化を目指し、東京都の一部エリアで小型車配送の共同化を行うことで合意した。通常は工場から10t車以上の大型トラックで卸店に配送を行うものだが、一部の地域では2?4トン車の小型トラックで配送している。
今回の共同化では、2011年8月からすでに相互活用を進めているアサヒビールとキリンビールの拠点に加え、新たにサッポロビール社の拠点を相互活用拠点として位置づけたものだ。
東京都の一部小売店に対し、ビール系飲料・洋酒・ワイン・焼酎やグループの清涼飲料水などの商品を対象に順次共同配送を開始する。1次展開として、2015年6月16日から足立区・台東区・墨田区・荒川区・文京区・葛飾区の東京都内6区で開始し、2次展開として2015年秋頃から東京都内の他エリアにも順次拡大していく意向である。
この取り組みで、配送距離の短縮・積載率の向上が実現するとともに3社合計で、年間のCO2排出量を約137トン(従来比で約18%)削減可能と試算する。市場では競合として公正な競争を展開する一方、環境にやさしく経済性の高い物流の共同展開を行うなど、「競争と協調」の視点から既存の枠組みを超えた協力体制を構築する。