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ニュースフラッシュ

キリン:包材の軽量化でCO2排出量を削減

2015.05.12

n_20150512_04.jpg キリンは、環境に配慮したやさしいパッケージ開発の一環として、キリンビールと国内最軽量となる出荷用段ボールと6缶マルチパック包材を新たに開発した。いずれも2015年夏から全国展開を開始する予定である。同社では、包装容器の開発を専門に行うパッケージング技術研究所を有している。
 これまで国内最軽量の炭酸飲料向けワンウェイびんの開発やビール大びん、中びんの軽量化、缶蓋の縮径化など、環境配慮の様々な容器を業界に先駆けて展開してきた。今回、同研究所では全国で展開するビール類・RTD缶に使用する出荷用段ボールの形状などを変更し、1枚当たり40g(従来比約16%)の軽量化を実現したものである。
 新開発したのは、段ボール「スマートカットカートン」と6缶マルチパック(250ml、350ml、500ml)包材である。こちらも形状を変更することで、1枚当たり4g(従来比約8%)の軽量化を実現する。これにより製造工程と物流工程を通して年間約5,300トンのCO2排出削減が可能となる。
 「スマートカットカートン」は、王子コンテナーとの共同開発で、軽量化と同時に強度の維持を実現する新しい形状の段ボールである。「コーナーカットカートン」の技術に王子コンテナーの「ダイエットボックス」の技術を合わせたものであり、従来の「コーナーカットカートン」の持ちやすさ、取り扱いやすさを受け継いでいる。
 また6缶マルチパック包材では、レンゴー・リバーウッド・パッケージングとの共同開発で、開口部と缶底のドーム形状部分を支える板紙折り込み構造(缶底ロック)を付加したものである。缶のホールド力を向上させて利便性を高めながら、紙面積を従来よりも8%削減したものだ。
 
【環境配慮容器開発の主な実績】
1)330mlの炭酸飲料向けワンウェイビンとして従来の170gから140gに軽量化。
2)大びんではセラミックスコーティング技術で従来の大びん(605g)より21%軽くした国内最軽量大びん(475g)を独自開発。(2015年3月末現在国内最軽量)
3)2015年、同技術を用いて中びんを470gから380gへ軽量化。(いずれも2015年3月末現在リターナブルびん国内最軽量)
4)蓋の口径を小さくした「204径缶」を採用。上蓋の小口径化だけでなく胴部の薄肉化を進め、「209径缶」と比べ約29%軽量化し、アルミの使用量を削減。
5) 500mlルース用カートン実績。
6)500ml用6缶マルチパック包材実績。
7)2014年製造数量ベース。カートンの350ml缶用、500ml缶用および6缶パック包装資材の250ml缶用、350ml缶用、500ml缶用で全国展開した場合の削減量。