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ニュースフラッシュ

味の素:北米の冷凍食品事業を強化

2015.06.02

 味の素は、北米の冷凍食品事業拡大に向けて冷凍麺事業基盤を強化する。味の素グループと東洋水産とが2015年4月に設立した冷凍麺生産会社「味の素東洋フローズンヌードル社」(ATFN社)で2016年7月の生産開始を目指し、冷凍麺生産工場を建設する。
 「日式ラーメン」を中心とした高品質でスペシャリティを有する冷凍麺を味の素ウィンザー社の販売基盤で展開し、北米での冷凍食品事業の拡大を加速したい考えである。
 北米の冷凍食品市場は約400億米ドル(約5兆円、2015年5月末レート:1米ドル=124.17円)、そのうち日本食・アジア食カテゴリーでの冷凍麺市場は約1.8億米ドル(約220億円)で、毎年2桁伸長を続けている。北米では都心部を中心に「日式ラーメン」ブームが起き、1杯15米ドルのラーメンに行列ができるなどの現象が見られる。
 今回、ATFN社が約2500万米ドル(約30億円)を投じ、冷凍麺の生産工場を建設するものだ。東洋水産の高い製麺技術と味の素冷凍食品の生産技術、AWI社の開発技術の融合で、技術に裏付けされたスペシャリティを有する高品質な冷凍麺を北米市場に提供する。
 現在、ギョーザ、春巻、チャーハンが中心の冷凍食品の製品ラインアップに、新たに「日式ラーメン」等の冷凍麺を加えてAWI社の北米全土をカバーする強固な販売基盤を通じ、冷凍食品事業全体の飛躍的拡大を図る意向である。
 味の素グループは2014?2016中期経営計画で、北米は冷凍食品事業を核とし、事業規模拡大の加速を目指す重要エリアと位置付けている。巨大な北米冷凍食品市場で、他社に先駆け日本食・アジア食の冷凍麺市場を開拓し、圧倒的なNo.1の地位を確立したいものである。
味の素東洋フローズンヌードル社は、約2500万米ドル(約30億円)を投じて年間約8,600トンの生産能力を持つ。2016年6月の完工予定で、2016年7月に生産開始する。
 
(※)2014年11月5日に味の素グループが全持分を取得した北米アジア食(中国食、韓国食、タイ食、インド食含む)の冷凍食品No.1のウィンザー・クオリティ・ホールディング社(WF社)を2015年4月1日にコンシューマーフーズ事業を担う新会社「味の素ウィンザー社(AWI社)」へ改組。