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日清製粉:多工場最新鋭ライン完成

2015.10.02

 日清製粉は、総工費約60億円と投じて2013年10月から進めてきた知多工場の新ライン建設が完成したことで本格稼働を開始した。これにより1日当たり小麦挽砕能力(旧320トン)が980トンとなるとともに、小麦粉サイロ収容力(旧約2,400トン)も8,600トンとなった。
知多工場の新ラインは、長年にわたり培ってきた製粉技術を結集した最新鋭の製造ラインである。新ラインの稼働にともない、内陸部に位置する名古屋工場の一部ラインの操業を停止し、生産集約による生産性向上を実現した。
 中部地区の顧客へはこれまで以上に安定的かつ効率的に小麦粉を供給できるともに、これまでも臨海大型工場の建設やラインを増設することにで生産集約を進めてきたが、知多工場の新ライン稼働で関東・関西・九州地区に続き中部地区でも臨海大型工場へ生産を集約する。
 知多工場は名古屋港の北浜ふ頭に位置し、大型船が接岸できる専用岸壁と原料サイロを保有し、製粉工場と直結したコンベアにより原料受入を効率化していり。高速道路が放射状に広がる交通の利便性を生かし、迅速な製品出荷を実現する。
 新ラインには高効率モーターを導入するなど機械設備をコンパクトに配置し、小麦粉の搬送距離を短縮するなど省エネルギー化を実現する。これにより二酸化炭素排出量の削減にも貢献する。
 工場入口には車両ナンバー認証システムを、生産エリア出入り口には非接触タグによる入退場管理システムを導入する。各所に設置した保証カメラの記録で工程の状況を確認することができ、新ラインの製造本館は建物の窓を最低限とすることで内部の気圧を少し高めた「微陽圧システム」を導入する。
 立体自動倉庫には、地震時の揺れを抑えて荷崩れを防ぐ制振機能を備え、津波対策として新ライン製造本館の設備は2階以上に配置している。