味の素など食品メーカー6社:北海道で共同配送開始
2015.11.15
味の素は、カゴメ、日清オイリオグループ、日清フーズ、ハウス食品グループ本社、Mizkan(以上50音順)の食品大手メーカー6社で、"食品業界全体およびそのサプライチェーン全体の発展"に資する効率的で安定的な物流体制の実現を目的とした、食品企業物流プラットフォーム(F?LINE)の構築に2015年2月合意に至った。
これまで持続可能な物流体制の検討が行われ、2016年4月から6社による初の共同配送(常温製品)を北海道地区から開始する。配送拠点と配送車両の共同利用を行うことで、輸送効率の改善を図るとともにCO2排出量の約15%の削減を目指す。
食品業界の物流環境は、トラックドライバー不足や物流コストの上昇、CO2削減をはじめとする環境保全への対応など多くの課題を抱えている。そのため食品企業6社は、食品企業物流プラットフォームの構築を目指し、主に1)6社共同配送の構築、2)中距離幹線輸送の再構築、3)物流システムの標準化の3点について検討を重ねてきた。
今回、北海道地区でスタートする共同配送では、現在6社合計で4か所にある配送拠点を2箇所に集約して共同保管し、各々の配送拠点から配送を行うものだ。1台当たりの積載効率を高め、共同配送にあわせて各社の情報システムを連結・物流情報を一元化し、製品の在庫管理や配送車両の手配などの物流業務の効率化を図っている。
従来は複数社から別々に行われていた配送の回数が削減されるため、納品先の荷受時の負担も軽減される。6社は公正な競争を前提とし、厳しい物流環境に対して既存の枠組みを超えた強固な協働体制のもと、"食品企業物流プラットフォーム"を構築することで持続可能な社会への貢献を目指すものだ。
(※)Food Logistics Intelligent Network