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ニュースフラッシュ

《年頭所感》日本製パン製菓機械工業会/増田文治氏

2015.12.02

 早、12月に入り、新年(2016年)まで秒読みとなりました。国内に止まらず、世界中で様々な予期せぬことが起きた騒然たる1年であったように感じます。それだけに、また年の経つのが早く感じられるのでしょう。新年に入るまで寄せられた年頭所感を(順に)随時掲載していきます。いずれも本誌の体裁に合せて若干加筆したものであり、その点ご了承ください。
 
* * *
 
日本製パン製菓機械工業会
増田文治(理事長)
 
n_20151202_02.jpg 顧みますと、2015年のわが国経済は、賃金増や原油安、外国人観光客の増加が消費にプラス要因として働き、緩やかな回復をみせています。また資源価格の低下によるコスト減少と円安の追い風で、上場企業の中間決算は軒並み増益と業績は引き続き改善傾向にありますが、足下の中国経済に減速傾向がみられることから、輸出を中心に景気が下振れすることが懸念さています。
 また2017年4月には再び消費増税が予定されており、生活人心理の悪化による景気の減速も懸念されるところです。2015年、安部首相はアベノミクスの第2ステージとして、希望を生み出す強い経済、夢を紡ぐ子育て支援、安心につながる社会保障という「新」三本の矢を発表しました。これにより1億総活躍社会を実現し、さらなる経済成長を目指そうというものです。ぜひ景気の好循環が実感できる実効性の高い諸施策を大胆に実施していただくことを強く望んでいます。
 さて2015年10月には、懸案となっていましたTPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉が大筋合意に達したとのニュースがありました。協定が発効すれば世界経済の4割を占める経済圏が出現するということで、国内産業にも様々な影響が出てくると思われます。2016年はこれらの動きにも注視していく必要があると思います。
 当会では、急速に拡大するアジア市場の成長取り込みを図るため、2016年4月にシンガポール・エキスポで開催される「FHA2016(Food & Hotel Asia)」への共同出展事業を実施します。今回は会員企業18社が参加し、前回の2倍の出展規模となります。日本の高性能な機械・器具を現地ユーザーに披露し、製品品質の高さを大いにアピールしてまいりたい。
 また食の安全・安心への取り組み、消費者を惹きつける魅力的な商品の開発、海外を含む新たなマーケットの開拓などの各種課題に、永年培ってきた「モノづくり」の技術力を活かして取り組んでまります。そのための取り組みとして、2016年は、第25回目となる「2017モバックショウ」の開催準備に着手いたします。実行委員に若手を起用し、フレッシュな感性で企画を行い、みなさまの期待に応えるべく準備に注力してまいります。お力添えを願えれば幸いです。
 新年を迎えるにあたり関係各位の益々のご発展とご健勝を祈念し、今後とも当工業会に変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げてご挨拶と致します。