コカコーラ:自販機の多言語対応
2015.12.12
日本コカ・コーラは、全国7社のボトリング会社などで構成するコカ・コーラシステムと2015年12月14日から自動販売機の多言語表示を全国で順次開始する。またスマートフォンで利用できる商品情報案内を15言語で開始する。
近年、訪日観光客や外国人労働者数が増えるなか、自販機の表示や商品情報案内を多言語化することで、顧客が安心して商品を購入できることを目的としたものだ。多言語表示付きの自販機は東京オリンピックの開催の2020年までに全国で8万台の導入を目指す。
英語、繁体中国語、簡体中国語、韓国語をはじめ15言語に対応し、表示では商品名や購入方法を案内するほか、スマートフォンでQRコードにアクセスすることで、販売商品に関する詳細な案内を同じく15言語で確認できるものだ。現在すでに一部のコカ・コーラ自販機で行う多言語表示を強化し、全国的に展開するものである。
各商品ディスプレーの下に、商品名またはカテゴリーを、英語、簡体中国語、韓国語で表示する。「コカ・コーラ」や「ファンタ」などのグローバル・ブランドでは、ブランド名を「ジョージア」や「綾鷹」などの日本発の商品では、コーヒーやお茶などのカテゴリーを表示する。
微糖や無糖などの商品特性を表示し、自販機本体に購入方法、購入時に必要な貨幣を分かりやすく説明したイラストを掲示する。
QRコードをスマートフォンのリーダーで読み取ると、製品名、原材料名、アレルギー特定原材料、栄養成分表示などの詳しい商品報を、その場で確認することができる。対応する言語は、日本語、英語、繁体中国語、簡体中国語、韓国語、フランス語、タイ語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、イタリア語、ベトナム語、インドネシア語、アラビア語の15言語だ。
自販機の操作、購入方法のイラストもQRコードを読み取ることで、同じく15言語で確認することができる。
コカ・コーラシステムは、1962年に清涼飲料用では初めてびんの自販機を導入した。電子マネーを利用できる「マルチマネー対応自動販売機」、災害発生時に飲料を無償で提供できる「災害支援型自動販売機」、日中に使用する消費電力を最大時95%削減した「ピークシフト自販機」などの導入で、自販機の利便性や環境性能の向上、用途の多様化に率先して取り組んできた。