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ニュースフラッシュ

アサヒHD:「カルピス」ブランド初のマレーシア展開

2016.01.05

n_20160105_01.jpg アサヒグループホールディングスは、傘下のマレーシアで飲料事業を展開するペルマニス(Erwin Selvarajah)が2015年12月から、マレーシアで初めて「カルピス」ブランドを展開したことを発表した。PETボトル入り「カルピス」「カルピス マンゴー」(350ml、1L)をマレーシア全域で発売したものだ。
 「カルピス」ブランドのコンセプトや技術などを活用し、ペルマニス社がマレーシア市場向けに味わいなど中味設計や、マーケティング調査を行って開発したものである。日本の「カルピスウォーター」と同様に、いつでも手軽に「カルピス」の味を楽しめるPETボトル飲料である。
 現地の嗜好に合わせ、甘味と酸味がやや強く、濃厚な味わいに仕上げている。またイスラム教徒の多い国情に合わせて、ハラル認証も取得している。パッケージでは、クリーミーな発酵乳をイメージした白色と、「カルピス」定番の水玉をあしらった青色を基調としたデザインが特長である。
 「CALPIS」ロゴとともにカタカナで「カルピス」と表記し、日本発のブランドであることを表現している。「カルピス マンゴー」は、マンゴーを表現したオレンジ色を基調としている。容量では350mlと1Lの2サイズを採用している。
 現在、マレーシアで流通する乳酸菌飲料は、容量の少ないワンショットの容器が主で、調査では、「もっとたくさん飲みたい」というニーズもあることが分かっており、容量を多くしたものである。ターゲットは10〜20代の男女で、販売チャネルでは、CVS、ガソリンスタンド併設の売店(C&G)を主要な販売先とする。
 同社は、飲料事業では2011年にペプシ社のボトラーでマレーシア清涼飲料市場2位のペルマニス社を買収し、2013年にはアサヒ飲料の缶コーヒーブランド「WONDA」を、現地の嗜好に合わせて発売する。
 2014年には大手食品会社のエチカインターナショナルホールディングス社(現:エンビクタスインターナショナルホールディングス社)の主力事業の乳製品事業を買収し、マレーシアでの飲料事業の拡大を図っている。
 また酒類事業では、2011年にカールスバーグ・マレーシアと「アサヒスーパードライ」の生産・販売、マーケティングを委託するライセンス契約を締結する。現在、カールスバーグ・マレーシア社の流通網を活用し、拡大するプレミアムビール市場で「スーパードライ」のブランド浸透を目指す。