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DNP:「ミックバック」が韓国で初採用

2016.02.01

n_20160201_01.jpg 大日本印刷(DNP)の提供するチルドレディミール包装システム「ミックバック(Micvac)」が、韓国の大手食品メーカーのデサングループで採用されたものである。冷蔵で45日間長期保存できる調理済み食品の製造システムで、韓国での採用は初めてとなる。
 特殊な逆止弁と専用バリア容器を用い、マイクロ波による食材の加熱調理と殺菌を同時に行うシステムである。ビタミンやタンパク質などの栄養素を損なわず、野菜のシャキシャキ感など食材の美味しさを保持できるものだ。2012年から国内販売を展開している。
 冷蔵で45日間の長期保存ができ、商品交換の流通サイクルを長く設定できるなど、廃棄ロスの低減にもつながる。国内では、フジッコなどで採用されるなど、利用が着実に拡大している。同社では、レディミール市場が大きな韓国に向けても販売を強化しており、今回、韓国で初めて採用となったものだ。
 400gと250g用の2サイズで韓国料理のほか、ベルギーやフランス、イギリスなどの各国料理のレディミールの製造に使用されている。韓国以外のアジア諸国に向けた販売を強化し、2種類の食材を1つのトレーで処理できる容器や、業務用パウチの開発などを進めている。同社では、2020年度には12億円の売上を目指している。
 
n_20160201_04.jpg(※)食品ロス削減に貢献できる点などが高く評価され、フジッコと共同で2015年12月、日本有機資源協会主催(協賛:農林水産省)の第3回「食品産業もったいない大賞」の審査委員会委員長賞を受賞。表彰式及び事例発表会が1月29日に行われた。