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ニュースフラッシュ

味の素:インドネシアで調味料生産能増強

2016.02.26

 インドネシア味の素社は、インドネシアでの風味調味料の需要増に対応し、インドネシア・ジャワ島西部のカラワン工場の風味調味料「Masako」(マサコ)の生産能力を増強し、全土への供給体制を強化する。設備投資額は約3,600億インドネシアルピア(約32億円)で、2016年4月に着工し、2017年7月の稼動の予定である。
 インドネシアの人口は世界第4位の約2億5,000万人(2014年)、2020年には約2億7,000万人に達すると推定される。また同国の一人当たりのGDPは3,500米ドルを超え、今後も年率5?6%の経済成長が見込まれている(出典:IMF World Economic Outlook Database 2015)。
 経済発展に伴う購買力の増加に支えられ、インドネシアの風味調味料市場は104,000トン、過去数年間、2桁成長を続けている(2014年度当社推定)。同社の風味調味料「Masako」は1989年の発売以来、鶏肉や牛肉の風味を料理に付与する汎用調味料としてスープや炒め物などに家庭で幅広く使用されている。
 販売量は2011年度以降年率約12%で継続的に増加しており、60%強のトップシェアを誇っている。今後も新規ユーザーのさらなる拡大と既存ユーザーの使用量増による販売量の拡大が見込まれ、生産能力を増強するものだ。
 現在、「Masako」はジャワ島東部のモジョケルト工場と、2012年12月に稼働したジャワ島西部のカラワン工場の2拠点で生産するが、今回、カラワン工場の建屋を拡張して生産能力を増強し、従来モジョケルト工場のみで生産していたビーフ風味をカラワン工場でも生産する。
 これにより生産能力が2工場合わせて約30%増強されると同時に、インドネシアの人口の約8割(約2億人)を抱えるジャワ島以西への安定的かつ効率的な供給が可能となる。新たに全フロア・全工程を見わたせる見学者通路を設置する。
 同グループは、2014?2016中期経営計画で、インドネシアを「Five Stars(アセアン、ラテンアメリカのコア展開国)」の1つとし、重要な成長ドライバーとして位置づけている。インドネシアのコンシューマーフーズ事業では、2020年度に2012年度比で3倍の売上げと、飛躍的な成長を目指している。