サントリー:日本人で2人目ウイスキー殿堂入り
2016.03.22
稲富孝一氏(サントリーウイスキー元チーフブレンダー)は、ウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」が認定する「Hall of Fame」を受賞し、日本人としては2人目となる"ウイスキー殿堂入り"となった。同授賞式は、同誌主催の「World Whiskies Awards」の授賞式と合せ、2016年3月17日にイギリス・ロンドンで開催された。
「Hall of Fame」は、パラグラフ・パブリッシング社発行のウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」が、"長年に渡りウイスキーの世界で特筆すべき貢献を果たした個人"に贈る栄誉ある賞(2004年から毎年発表)である。
受賞理由は「サントリーウイスキー」に止まらず、稲富氏が日本のウイスキーの名声に長年貢献してきたことによるもので、「われわれが20年以上"トミ"と呼びつづけている稲富氏には、これからもグラスゴー大学の名誉研究員としてウイスキーの世界で貴重な役割を果たしてほしい」とコメントしている。
また「予期せず、このたび栄誉ある『Hall of Fame』に叙任いただきましたことは歓びです。私のウイスキーライフを支えてくださった方々に厚く御礼申し上げます。皆様のご協力がなければ日本のウイスキーの道程はもっと厳しいものであったに違いありません。ありがとうございました」と稲富氏は語った。
【略歴】稲富孝一(いなとみこういち)
1936年生まれ。1959年寿屋(現サントリーホールディングス)入社。生産、技術開発室や研究所などを経て、1982年にチーフブレンダーに就任、ブレンデッドウイスキー「響」、シングルモルトウイスキー「山崎」「白州」の開発を主導。2000年に退社。