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明治:カマンベールチーズ製造新棟を建設

2016.03.03

 明治は、約90億円を投じて十勝工場敷地内にカマンベールチーズ製造の新棟を建設する。新棟の生産能力は年間約3,000トンで、現在カマンベールチーズの製造工場「十勝帯広工場」の約1.5倍となる。2018年度上期に生産開始の予定である。
 同社では、確実に拡大するチーズ市場に対し、生産体制の強化を図るとともに引きつづき新商品開発や食シーンの提案に注力し、チーズ事業のさらなる強化に取り組んでいく意向である。
 現在の国内チーズ市場は、「家飲み」でのおつまみ需要や料理への使用シーン拡大など、健康志向を背景に拡大傾向がつづいている。2014年度の国内消費量は約30万トン(前年度比100.8%)となっている。なかでも近年、ナチュラルチーズの伸長は著しく、消費量は前年度比102.1%とチーズ全体を上回った。
 チーズはナチュラルチーズとプロセスチーズに大別され、ナチュラルチーズは生乳を発酵させ水分を減らし熟成させたものである。熟成とともに風味が変わる特長がある。ナチュラルチーズの「明治北海道十勝カマンベールチーズ」シリーズも売上が好調に推移している。
 2015年度のチーズ事業売上高は338億円と、過去最高を更新する見込みである。今後もチーズ市場の成長が見込まれ、同社では主力商品のカマンベールチーズ製造の新棟を建設することとしたものだ。新棟での生産開始後、現在カマンベールチーズを製造する十勝帯広工場は生産中止となる。