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岩谷産業:京野菜の冷凍加工事業へ参画

2016.03.16

 岩谷産業は、京都との共同出資による設立(2015年12月1日)したこと京野菜で、2017年から冷凍加工した京野菜の製造出荷を開始予定である。農林漁業のこと京都とパートナー企業の同社とが共同出資より設立した六次産業化事業体だ。
 六次産業化事業体とは、農林漁業社が生産した農林水産物などの加工・販売などを通じて、農林漁業の振興と地域経済の活性化を目指すものだ。こと京都、京都府内JAなどが生産した京野菜を、同社が有する独自の冷凍技術「フレッシュ・アイ製法」を用い、2016年12月に京都府亀岡市に新設予定のこと京野菜工場で冷凍加工する。
 京都府産京野菜の生産・冷凍加工までを一貫して手掛けることが今回の事業の特長である。2016年3月10日には、農林水産業投資事業有限責任組合(JA6次化ファンド)およびきょうと農林漁業成長支援ファンド投資事業有限責任組合(きょうとファンド)によること京野菜への出資が決定している。
 同社は「フーズランド」のブランド名で冷凍食品事業に1974年に参入し、約300品目の冷凍野菜・水産加工品・畜肉加工品の輸入販売を行っている。2002年には独自開発の「フレッシュ・アイ製法」を用いた高品質な冷凍野菜は、大手外食チェーンや惣菜加工会社などから高い評価を受けている。
 同社は、同事業を通じてブランド力のある京野菜をいつでもおいしく食べられるとの高付加価値を武器に、こと京都の国内販路を生かした販売戦略を進めるものだ。和食のユネスコ無形文化遺産登録や環太平洋経済連携協定(TPP)の大筋合意を契機に、同社の海外ネットワークを生かした海外市場開拓と伝統京野菜の普及・拡大に貢献したい考えである。