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味の素:パキスタン調味料市場に本格参入

2016.04.06

 味の素は、パキスタンのラクソングループと合弁会社を設立し、パキスタンの調味料市場に本格的に参入する。2016年7月に100%子会社の味の素アセアン地域統括社(ARH社)がラクソングループと合弁で、パキスタンのカラチ市に味の素ラクソンパキスタン社を設立する。
 資本金は10億パキスタン・ルピー(約12億円)で、ARH社の出資比率は85%となる。これにより、まず調味料の輸入販売を開始する予定である。1970年代からパキスタンへ旨み調味料「味の素」の輸出販売を行っているが、2014年7月にパキスタンラホール市に事務所を設立し、本格事業参入を見据え現地調査を行ってきた。
 パキスタンは人口約1.8億人(2013年時点)で若年層が多く、2050年には3.1億人へと増加が見込まれる。同国では内食比率が極めて高く、日常的に豆料理(ダール)や野菜の煮込み料理が食されている。
 こうした環境を背景に、同社の強みを生かした調味料市場、とくに風味調味料およびメニュー用調味料の領域で市場に参入する。パキスタンで事業基盤を早期に確立するため、現地企業との提携が有効であるとの判断からラクソングループと合弁会社を設立することとしたものだ。
 ラクソングループは、全国18万店の小売店への強い配荷力と地域に根ざした卸店を起用した強固なネットワークを有する企業集団である。また外資企業との合弁事業や提携でも実績を持つ。
 味の素ラクソンパキスタン社は、パキスタン最大の都市・カラチ市に本社を置き、当面はハラル認証の調味料をインドネシア味の素社より輸入し、カラチ市で販売する。段階的に販売エリアを拡大し、6年後には売上高11億パキスタン・ルピー(約13億円)を目指すものだ。