凸版印刷:海外初の透明バリアフィルムの生産拠点
2016.04.14
凸版印刷は、米ジョージア州現地法人のTOPPAN USA, INC.と約100億円を投じて2016年4月7日に、透明バリアフィルムの新工場「TOPPAN USA ジョージア工場」を竣工した。透明バリアフィルム事業では、海外初の生産拠点となるものだ。
食品・飲料、医療医薬、産業資材など様々なニーズに対応する透明バリアフィルム「GL FILM」を中心に生産を行う予定である。新工場の竣工で、透明バリアフィルムの供給能力が大幅に拡大する。北米をはじめ、欧州や今後市場の成長が見込まれる中南米などに向けての提供を強化していく考えだ。
同社は、1986年から「GL FILM」をはじめとする透明バリアフィルムの販売を開始し、現在では全世界の透明バリアフィルム市場でトップクラスの高いシェアを有している。全世界の包装材市場は環境対応の観点などから、フードロス削減に向けた取り組みや、ビン・缶から軟包装材への置換えが進みつつある。
今後、透明バリアフィルムへのニーズが拡大すると推測され、とくに北米市場ではライフスタイルの変化に伴う食品の長期保存・安心安全へのニーズの高まりなどで、食品包装材市場の産業構造が大きく転換しつつある。
こうした市場動向を受け、米国・ジョージア州に透明バリアフィルムの生産拠点を建設し、北米をはじめ欧州、今後市場の成長が見込まれる中南米などに高品質な透明バリアフィルムを提供していく。透明バリアフィルム関連事業の全体で、2018年度には売上で約1000億円を目指す。