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ニュースフラッシュ

森永製菓:ハラル認証のソフトキャンディ

2016.04.22

n_20160422_01.jpg 森永製菓は、ソフトキャンディ「ハイチュウ」(「HI−CHEW」)から、ハラル認証取得の「HI−CHEW GRAPE」と「HI−CHEW STRAWBERY」をインドネシアで製造し、インドネシア及びイスラム圏へ向けて2016年4月から販売を開始した。
 ハラル認証の基準を満たした原料のみを用い、日本の「ハイチュウ」と同様の噛み応えと、現地の嗜好に合わせた心地よいジューシーなフルーツ風味を実現したソフトキャンディである。
 同社では、1961年に台湾で合弁会社を設立するなど、早くから海外進出を視野に事業を進めてきた。2015年中期経営計画で、あらためて「海外事業」を成長分野と位置付け、中国、米国、東南アジアの3拠点を重要エリアとして取り組んでいる。
 「HI−CHEW」は現在、独特の柔らかさとジューシーな噛み心地、日本生まれの菓子ならではの高いクオリティが評価されている。ブランド認知とともに順調に世界市場の拡大が進んでいるところだ。2001年に台湾、2004年に中国で製造販売を開始し、米国でも2008年に販売を開始し、2015年には現地製造をスタートしている。
 同社では、40代以下の人口構成比が高く、甘味への需要が高いインドネシア及び周辺地域を有力市場と捉え、2013年にインドネシアに海外合弁会社の森永キノインドネシア(PT.Morinaga Kino Indonesia、インドネシア国)を設立し、2016年4月から「HI−CHEW」の製造販売を開始したものだ。
 ハラルとはイスラム教の教義に従った許される物や行為のことで、食品ではハラル認証がある。それは、イスラム教徒が安心して食べることのできる基準に適合している証明。従来の日本及び各国で発売している「ハイチュウ」は、原料および製造工程でこの基準を満たすものではなかった。
 今回、同社の開発力で基準を満たした原料のみを使い、「ハイチュウ」の特徴的な風味・食感を再現することに成功した。また森永キノインドネシアの製造ラインはハラル認証を取得しており、インドネシア国内のみならず、イスラム圏への輸出も可能となった。
 50兆円とも推測されるハラル食品市場で、「イスラム教徒にも『HI−CHEW』を楽しんでもらえる機会を広げたい」との思いからである。