コカ・コーライーストジャパン:経営統合で基本合意
2016.05.02
コカ・コーライーストジャパン(CCEJ)およびコカ・コーラウエスト(CCW)は、経営統合に関する協議・検討を進めていくことで合意した。ザ コカ・コーラ カンパニーも、同経営統合に関する協議・検討の開始への賛同を表明し、CCEJおよびCCW間の基本合意書締結に参加する。
国内の清涼飲料市場ではニーズが多様化しており、また清涼飲料各社間の販売競争が激化するなど、厳しい経営環境がつづいている。こうした経営環境の下、同経営統合の実現を目指すための協議、検討を進めることに合意したものだ。
両社は、清涼飲料業界の成長を推進し、ニーズの多様化や販売競争の激化に迅速に対応できる体制の実現を目指す。市場での競争優位を確立するとともに、日本のコカ・コーラシステムの変革を加速する。
製造・物流といったサプライチェーン分野での生産性向上やあらゆる分野の業務プロセスの統合・進化に取り組む。企業価値を向上させるとともに、世界でもトップクラスのコカ・コーラボトラーとしての体制確立を目指す考えである。
CCEJは、1956年に設立された国内初のコカ・コーラボトラーの東京コカ・コーラボトリングを含む、関東・東海地域のコカ・コーラボトラー4社の経営統合で2013年7月に発足した。
2015年4月には仙台コカ・コーラボトリングを完全子会社化し、現在では総人口約6,600万人の南東北・関東・東海地域の1都15県で事業展開する。国内でのコカ・コーラブランドの販売数量の約51%を占めている。
またCCWは1960年に日米飲料として設立され、九州北部を営業地域のコカ・コーラボトラーとして事業を始めた。1999年以降に5つのコカ・コーラボトラーと経営統合を行い、現在では総人口約4500万人の近畿・中国・四国・九州地域の2府20県で事業展開する。国内でのコカ・コーラブランドの販売数量の約35%を占めている。