ポッカサッポロ:豆腐適正生産量の予測モデル
2016.05.20
ポッカサッポロフード&ビバレッジは、子会社で豆腐等の製造販売を手がける日本ビーンズと、オプトホールディングが運営するビッグデータ研究機関「オプトデータサイエンスラボ」とともに、ビッグデータを活用した豆腐適正生産量の予測モデルを開発した。
豆腐の適正生産量を予測するモデルのコンペティションを開催し、そこから得られた有用な予測モデルを、実際の適正生産量の予測ツールとして導入したものである。これにより、過剰生産による「食品ロス」を減らすことが期待できる。
豆腐は古来食べられてきた日本食の1つで、長寿食といわれてきた。近年では、健康食品やダイエット食品として話題となり、世界的に注目されている。このように、食品として多くの魅力を持つ豆腐だが、保存期間が短く在庫として持つことができないという日配品ならではの特性を持ち合せる。
日本ビーンズの製造工場では、需要予測を担う担当者が長年の経験をもとに、次の日の売れ行きを予想して豆腐を製造している。だが、欠品した場合は売上機会損失や顧客の信頼低下を招き、一方で売れ残ってしまうと、その豆腐は廃棄される。
日本では年間約1700万トンの食品ロスが排出され、このうちの可食部分は500万?800万トンともいわれている。これは世界全体の食糧援助量の約2倍に相当する。限りある資源を有効に活用しつつ、経済を健全に発展させるためには、食品生産の需要予測の精度を高めることが重要となる。
そのため各企業が食品ロスの改善に向け、できることを地道にすすめていくことが必要である。そこで同社および日本ビーンズは、オプトデータサイエンスラボと共同でビッグデータを活用した予測モデルを開発し、豆腐の適正生産量を的確に予測することを目的に予測モデルのコンペを行ったものだ。