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ニュースフラッシュ

味の素:「味の素」の生産能力をベトナムで増強

2016.07.13

 味の素の連結子会社のベトナム味の素社(AJINOMOTO VIETNAM CO.,LTD.)は、ベトナムで伸長するうま味調味料「味の素」の需要に対応し、ベトナム・ドンナイ省のビエンホア工場の生産能力を増強(現行の約1.2倍)し、供給体制を強化する。設備投資額は約2000万米ドル(約23億円)で、2017年8月完工の予定である。
 ベトナムでのうま味調味料の市場規模は約16万トン(2014年度、同社調べ)で、中国に次いで世界第2位である。うま味調味料は現地の家庭料理や外食メニューで幅広く使用され、平均所得の上昇や人口増などを背景に市場は今後も年率2?3%の成長が見込まれている。
 同社は1991年にベトナムでうま味調味料「味の素」を発売してから販売量を拡大し、2011年度以降も年平均6%の継続的な成長を続けている。こうした需要増に対応するためベトナム味の素社での生産能力の増強を行い、原料から包装までの一貫生産で現行の約1.2倍の生産能力を実現する。
 同グループは、2014?2016中期経営計画で、ベトナムを「Five Stars(アセアン、ラテンアメリカのコア展開国)」の1つとし、重要な成長ドライバーとして位置付けている。飛躍的な成長に向けて供給体制を強化し、今後も資源循環型のアミノ酸発酵生産(バイオサイクル)などの環境に配慮した生産活動を継続する。
 また栄養バランスのよい給食を小学校に普及させる「学校給食プロジェクト」や、栄養学教育の充実や栄養士資格制度の導入を目的としたプロジェクトを現地行政と推進し、事業活動を通じて「地球持続性」や「健康な生活」に貢献することを目指している。