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ニュースフラッシュ

ヤマキ:インドネシアの鰹節製造会社と提携

2016.07.26

 ヤマキは、インドネシアの鰹節製造会社のエトミエコ・サラナ・ラウ社(PT. ETMIECO SARANA LAUT:ESL社)と2016年7月に資本・業務提携した。2009年に購買用としてESL社製鰹節のスポット取引を開始し、その後取引量が拡大するなど、同社との技術指導などを通じ取引と信頼関係を深めてきたことによるものだ。
 今回、資本・業務提携を行うことが両社にとって有益であるとの合意から、ESL社の発行済株式の取得を行い2016年7月に役員派遣手続きを完了したものである。発行済株式の約21%の取得と、取締役一名およびコミッショナー(インドネシア固有の役職。監査役類似)一名を派遣する。
 同社は「鰹節屋・だし屋」として、和食の根幹である「鰹節・だし」を深め、広めることで国内外の顧客に対し、健康的な食生活に貢献することを目指してきた。とくに基幹原料の鰹節は、カツオがグローバル資源となる環境下で、高品質で安心・安全な鰹節を安定的に調達する体制構築に取り組んできたものだ。
 ESL社は、インドネシア・北スラウェシ州で約60人の従業員で年間約500トン、売上高では約5億円の鰹節などの製造会社である。そのESL社の独占購買権(仕向地を問わない)を取得したことで、同社の専用鰹節工場となった。
 また高品質な鰹節生産の実現に向け技術支援契約を締結し、それに関する知的財産が同社に帰属することを明確する。ESL社オーナーは、エトミエコ・グループを保有・経営している。これにより、カツオ漁場に近接する利点を生かし高品質なカツオの調達とともに、漁獲・水揚げから鰹節加工まで全て自己完結できる構造で鮮度を保ったまま鰹節に加工できる。
 ESL社生産の鰹節類は、国内輸入のみではなく、アジアにも日本を経由せずに直接供給でき、日本の食文化の「鰹節・だし」を世界に伝えていくことを推進していく考えである。 
 
(※)エトミエコ・グループ:漁労・冷凍・冷蔵を行うエトミエコ・マクムル・アバディ社と鰹節製造を行うESL社から構成され、漁労から鰹節製造までに必要な全ての機能を同一敷地内に一気通貫で保有し一体的に経営。具体的には、調達・保管した原漁をESL社が鰹節に加工。