• ニュースフラッシュ
  • ワールドビュー
  • 製品情報
  • 包装関連主要企業
  • 包装未来宣言2020

トップページ > ニュースフラッシュ > アサヒビール:石川に共同配送センター開設

ニュースフラッシュ

アサヒビール:石川に共同配送センター開設

2016.07.28

 アサヒビールは、キリンビールと環境負荷の低減やトラック不足などの社会的課題の解決を目的に石川県金沢市に共同配送センターを開設し、関西エリア工場からの鉄道コンテナによる共同輸送を開始する。
 新たに開設する配送センターは、日本通運が運営して両社の商品を管理するものだ。配送は両社の物流子会社が行い、配送センターまではアサヒビール吹田工場およびキリンビール神戸工場での製造商品を、日本貨物鉄道(JR貨物)が関西?北陸間の往復輸送量の差で発生する空コンテナを有効活用する。
 2017年1月から石川県で配送を開始し、2017年秋からは富山県へとエリアを拡大していく予定である。両社は、これまで愛知県・滋賀県にある工場から届け先までの200?300kmのトラック配送を行ってきた。ただドライバー不足など、現行トラック配送に代わる新たな物流体制の構築も共通課題であった。
 またCO2をはじめ温暖化ガスの削減は、各企業が最優先で取り組むべき課題でもある。今回の協業を通じ、年間1万台相当の長距離トラック輸送を鉄道コンテナにモーダルシフトし、年間約2700トンのCO2削減を実現する見込みだ。
 アサヒビールは、キリンビールと2011年8月から首都圏での小口配送および茨城・埼玉・長野・静岡の4県の一部地域での空容器回収を共同で行っている。今回、日本通運とJR貨物の協力のもと新たな物流モデルを確立し、社会的課題の解決に積極的に取り組んでいくものだ。