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ニュースフラッシュ

大日本印刷:SIG社と日本で紙容器事業の協業

2016.07.04

n_20160704_03.jpg 大日本印刷は、紙容器メーカー世界大手のSIG Combibloc Group(SIG社)と国内市場での飲料・食品用紙容器事業で協業することを合意した。国内でSIG社の飲料・食品用紙容器と充填システム販売での協業により、事業を拡大とともに環境配慮型製品としての紙容器の市場の活性化を図りたい考えである。
 国内市場での販売促進活動と事業推進に向けた準備を2016年6月に開始しており、2017年春の販売開始を目指している。
 現在、国内の飲料向け液体紙容器は、上部が三角屋根のゲーブルトップ型と、四角いレンガ型が主流を占めており、形状の独自性に乏しく商品の差別化が難しい。同社は1978年から、「Lカートン」「Lアルミカートン」「Lロールミニ」などの名称で、飲料や酒類製品向けの液体紙容器及び充填システムを販売してきた。
 国内のアルコール飲料類の紙容器及び充填システムでは高い販売シェアで、PETボトル用などの無菌充填システムでも多くの実績がある。一方SIG社は、飲料カートンの欧州最初の製造企業であり、食品、飲料の無菌充填カートンビジネスでは40年以上の実績がある。
 再封可能な口栓付き紙容器や固形物が充填できる紙容器など、特長のある無菌充填紙カートンシステムも欧州最初に提供し、ラインアップでは口栓付きのCombidome(コンビドーム)やCombifit(コンビフィット)など、形状に特長のある製品を数々保有している。
 形態・容量・開封方法を合わせると約300品種に上り、果物などの固形物充填システムを組み合わせた紙容器製品の提供により、国内の生活者に新たな価値を提供するパッケージを持っている。
 SIGの充填システムは、「ドリンクスプラス(drinksplus)」との名称で飲料に果物、野菜、シリアル、ゼリー等の小型固形物を入れることも可能で、既にアジアでは中国、韓国で広く採用されている。飲料カートンに固形物を入れられるのはSIG社の無菌充填システム独特のものである。
 加えて、同社の充填システムは最大毎時24,000カートンと、紙容器では世界最高水準の充填スピードを有する。また短時間での品種替えや資材ロスが少ないという特長もあり、柔軟性と低コストを両立することが可能である。
 
(※)SIG社...2015年の時点でSIG社は、従業員数5,000人(40ヵ国)で、年間約310億カートン(牛乳、乳飲料、ジュースなどの清涼飲料、食品等)を販売し、年間売上は17億2000万ユーロ。全世界で1,100台以上の充填機が導入され、50以上の製品分野で約10,000種類の製品が製造される。