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ニュースフラッシュ

凸版印刷:紙箱とフィルム包装を一体化

2016.09.05

n_20160905_03.jpg 凸版印刷は、「台紙付きシュリンクパッケージ」の新アイテムとして台紙と紙箱が一体成型された「付属品収納タイプ」を開発し、2016年9月上旬から販売を開始する。
 「台紙付きシュリンクパッケージ」は、環境配慮とユニバーサルデザインを追求した同社の独自形状のパッケージである。熱で収縮するフィルムで商品を包んで台紙に固定させるパッケージだ。店頭で商品を立体的に見せられる点や、プラスチック成形品と比較して樹脂の使用量が少ないとった特長がある。
 化粧品やトイレタリー製品などの店頭陳列パッケージとして多用され、市場規模は約300億円(2015年)と推計される。今回は、従来の台紙付きシュリンクパッケージと紙箱とを一体化させた全く新しい製品である。商品だけでなく、関連部品や試供品、添付文書などの付属品とのセット販売が可能になる。
 台紙に商品を貼り付けるパッケージでは、成形の透明プラスチックカバーを台紙の上から商品の上からかぶせて接着するブリスターパッケージなどが主流だが、近年の石化資源の使用削減の観点から、プラスチック使用量を削減した台紙付きシュリンクパッケージの採用が進んでいる。
 ただ、従来の台紙付きシュリンクパッケージは、その特性から小さな部品や紙類などの製品の包装には不向きであった。シュリンク包装と紙箱を一体化させた新パッケージでは、従来の台紙付きシュリンクパッケージの特長はそのままこれまでは同梱できなかった製品のセット販売を可能にしたものだ。
 同社では今後、トイレタリー業界はもちろん、日用雑貨や文具、工具などを取り扱う企業向けに拡販し、2018年度に約5億円の売上を目指している。
 
(写真)サンプルイメージ。紙箱はサイド(左)、下部(中央)、背面(右)などから選択可能。