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味の素:北米の冷凍食品事業を強化

2016.09.16

 味の素は、北米での冷凍食品事業の拡大に向けて「日式ラーメン」の販売を始めることで冷凍麺事業を強化する。「日式ラーメン」は、2015年4月に同社グループと東洋水産との合弁で設立した冷凍麺生産会社「味の素東洋フローズンヌードル社」が生産し、2016年10年月から味の素ウィンザー社(AWI社)の販売基盤で展開する予定である。
 北米の冷凍食品市場は約142.5億米ドル(約1.5兆円)で、とくに日本食・アジア食カテゴリーは成長市場である。日本食・アジア食カテゴリーのなかでも冷凍麺市場は毎年2桁伸長をつづけ、市場規模は約1.1億米ドル(約113億円)と順調に拡大している(2015年度同社推定)。
 東洋水産の高い製麺技術と味の素冷凍食品の生産技術、AWI社の開発技術が融合することで、技術に裏付けられた高品質でスペシャリティを有する冷凍麺を展開できるものだ。冷凍麺を、冷凍米飯と並ぶコア製品群として育成し、北米全土をカバーするAWI社の強固な販売基盤で拡大を加速する狙いである。
 近年「日式ラーメン」ブームなどが起きており、クラブストアやスーパーマーケット向けの商品に加えて、外食フードサービス向けに冷凍麺と別添のスープが入った冷凍麺キットも発売する。今後は「日式ラーメン」を中心とする日本食メニューを展開し、日本食・アジア食カテゴリーをさらに強化を目指す。
 
(※)冷凍ピザ、冷凍野菜、冷凍果実、冷凍肉、アイスクリームを除く。