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《編集部発》「日本を包む」展を訪ねて

2016.09.26

n_20160926_02.jpg ちょっと渋谷まで足を伸ばし、JPDAの創作展「日本を包む」展に行ってきました。8つの言葉をもとに、112人のパッケージデザイナーが表現した世界観とはおもしろい試みかと思います。ある意味では、言葉のみを頼りに、何の制約もなく内なる世界観を表現するのはむずかしくもあり、気恥ずかしいことかもしれません。
 ただ言葉を生業とするだけに、「『うつくしい日本語』から膨らむ世界観」とは思いが寄せられるとともに、自らのことのように嬉しいことでもあります。しかもテーマを変えながら、「JAPAN DESIGN」をコンセプトに「2016年、2018年、そしてオリンピックイヤーの『2020年』へ3回にわたる展覧会」とは楽しみです。
 パッケージデザイナーのプロたちが、日本人に本来的に存在する精神や心遣い、繊細さ、大胆さなどを「パッケージデザインを通して表現する」ことで、新しい日本のデザインの方向性が探る試みのようです。「パッケージデザインを通し」とはいえ、実際に足を運んでみると"パッケージデザイン"を超えたものばかりです。
 また「超えた」とはいっても、やはり"パッケージ"といったものにしっかりと足場を置いているからこそ、社会性や生活感、個性といったものが匂い立っているように感じました。社会に足して強いメッセージ性を放つものや、自然の一部を切り取ったようなもの、またそのまま商品化できそうなものなど、どれ一つとして同じ匂いのするものはありません。
 単に、それぞれの創作意図を推量るというではなく、それらの創作品が自身に語り掛ける言葉(必ずしも元になった言葉ではなく)に心を傾け、そこから自らの言葉を紡ぎ出し、新たな次の創作につなげてゆくという、世界観の連鎖が広がっていけばよい。そんな風に感じました。
 
(※)創作展の概要についてはを以下を参照ください。
http://jpda.or.jp/nihon-tsutsumu/exhibition.html