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AGF:資源循環技術・システム表彰で大臣賞

2016.10.21

n_20161020_01.jpg AGFは、主力ボトルコーヒー全品への資源循環型の再生耐熱PET樹脂100%使用のPETボトル導入の取り組みが認められ、「第42回資源循環技術・システム表彰」で経済産業大臣賞を受賞した。
 2012年春季から、ボトルコーヒー全品に、PETボトル to PETボトルの資源循環型リサイクル技術を導入しているものだ。ただ主力ボトルコーヒーではホット充填製造のため、耐熱PET樹脂を使用する必要があり、再生樹脂には非耐熱タイプのものしか存在しない。
 そのため、耐熱タイプのバージン樹脂と併用せざるを得ないことから、耐熱タイプのPETボトルでは再生使用率50%に止まっていた。それが、メカニカルではなくケミカルリサイクルといった世界唯一の革新的な技術により、耐熱タイプの再生PET樹脂が開発されたことによる。
 同技術は、東洋製罐株グループのペットリファインテクノロジーのPRT方式(アイエス法)によるもので、内閣府食品安全委員会で食品容器への使用が承認されている。
 同社では、2016年春季から製造の主力ボトルコーヒー全品にその再生耐熱PET樹脂を100%使用し、「完全循環型リサイクル」を実現したものである。この取り組みで、原料として年間約2000トン相当(概算)の石油資源使用量を削減できる見込みである。
 
(※)ケミカルリサイクル...現在、回収されたPETボトルの約8割が、再生時には元の品質が維持できないことから、PETボトルに再生することができず、卵パックや食品用トレーなどにリサイクルされている。PETボトルのケミカルリサイクルでは化学的に分解して原料に戻し、再びPET樹脂として利用することできるもの。
(※)「資源循環技術・システム表彰」...昭和50年度にスタート、廃棄物の発生抑制(リデュース)、使用済み物品の再使用(リユース)、再生資源の有効利用(リサイクル)に寄与する、高度な技術又は先進的なシステムの特徴を有する優れた事業や取り組みを広く公募・表彰し、その奨励・普及を図ることで循環ビジネスを振興することを目的とする。