コカ・コーラ:ウエストとイーストジャパンの経営統合
2016.10.02
コカ・コーラウエスト(CCW)とコカ・コーライーストジャパン(「CCEJは、2016年4月26日に発表した「コカ・コーラウエストとコカ・コーライーストジャパンの経営統合に関する基本合意書の締結」に基づき、2017年4月1日を効力発生日として株式交換および吸収分割の併用で経営統合を行う。
それぞれが対等の精神に則り、経営統合に向けた協議・検討を進めた結果合意に至ったものである。
日本での「コカ・コーラ」ブランドのフランチャイザーとして、「ザ コカ・コーラ カンパニー(TCCC)も、同経営統合に賛同を表明している。統合後の新会社の名称は「コカ・コーラボトラーズジャパン」(「CCBJI)とし、本店所在地は福岡県、本社機能は東京都に置きくこととなる。
CCBJIは売上高1兆円規模(2015年両社実績を合算)となり、売上高では世界第3位のコカ・コーラボトラーとなる。CCBJIは、CCWとCCEJの実績を礎に今後、社員のさらなる能力開発を推進し、変革を進めることで顧客とのさらなる関係強化に取り組む。また地域密着の事業活動を発展させる考えだ。
CCBJIの代表取締役社長には吉松民雄氏(CCW代表取締役社長)が就任する予定で、代表取締役最高財務責任者(CFO)兼ゼネラルマネジャー・トランスフォーメーションとして、ヴィカス・ティク氏が就任する。これによりティク氏はTCCCのアジアパシフィックグループ最高財務責任者(CFO)とCCWの監査等委員でない取締役を辞任し、CCEJに出向する。
CCBJIでは、地域密着事業を展開する日本のコカ・コーラボトラーと、全世界の成功事例を有するグローバルのコカ・コーラシステムの優れた点を取り入れていく考えだ。原則に基づき、CCBJIは、CCW、CCEJおよびTCCCの3社が協議の上、バランス良く取締役候補者を選出する。代表取締役2人を含む取締役9人体制を予定している。
経営統合に向けては、CCW、CCEJおよび日本コカ・コーラ(CCJC)は、各社の代表取締役社長の3人で構成される統合準備委員会(統合ステアリングコミッティ)を発足させる。
統合準備委員会の会議・会合には、CCBJIの事業計画、最適なグループ構造、統合シナジーの実現時期や手法など、CCBJIおよび日本のコカ・コーラシステムの持続的な成長を目指した戦略の策定および実行を担うティク氏も参加する。営統合によるシナジー効果は統合後3年間で200億円(税金等調整前当期純利益ベース)を見込んでいる。