キユーピー:神戸工場の操業開始
2016.10.24
キユーピーは、兵庫県神戸市に新設した「キユーピー神戸工場」を、2016年10月19日から操業を開始した。国内に工場を新設するのは10年ぶりで、マヨネーズの主力工場としては45年ぶりになる。マヨネーズの5ラインとドレッシング3ラインで、生産能力は年間約7万8000トンとなる。
主品目は、「マヨネーズ」「キユーピーハーフ」「深煎りごまドレッシング」などの家庭用調味料の基幹品、および業務用のマヨネーズ・ドレッシングである。今回は、家庭用マヨネーズのうち一部の製造ラインを稼働したもので今後、その他のマヨネーズおよびドレッシング製造ラインを順次稼働する予定だ。
完全稼働は2017年4月を予定している。同社では、神戸工場をグループのモデル工場と位置付け、環境に配慮した省エネ設計、最新技術の導入による効率化・高品質化を実現した。マヨネーズの充填ラインでは、従来設備と比較して約2倍のスピードアップを図り、受注状況に応じたタイムリーな生産を目指す。
災害等で他工場の生産が滞った場合にも、神戸工場から全国に向けてマヨネーズの供給が可能となる。神戸工場の調味料生産量は、キユーピーグループの全調味料生産量の約3割を占め、東日本のマザー工場の五霞工場(茨城)に対して西日本のマザー工場として主力品の製造を担う。